【桜花賞】底を見せてないジープルメリア 規格外の大物かも!?

[ 2016年4月6日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=5日】“1強”もしくは“3強”が声高に言われているこんな年こそ、意外な伏兵が牙を研いでいるものだ。オサムが気になって仕方がないのは南井厩舎のジープルメリア。2勝目をダートで挙げたことから、完全に“ダート馬”の烙(らく)印を押されてしまったが、果たしてそうか?

 「コメント?話は抽選(火曜の時点で8分の4)を通ってからにしてよ」。そう笑って切りだした南井師だったが、話し始めると止まらなかった。「能力は間違いなくあると思う。それにうちの馬は、まだ全く“底”を見せていないからね。スピードがあって切れ味もある。もちろん芝も悪くない。これまで5戦して掲示板に載れなかったのは、たった1回だけだから」

 復帰2戦は芝からダートに矛先を転じ、逃げ切りで2勝目を挙げたが、これはスピードの違いでハナに行っただけ。それで並み居る牡馬を完封だから、ポテンシャルは計り知れない。

 素質の高さを端的に証明するのが昨夏8月1日・札幌の新馬戦(芝1500メートル)だ。前評判は後にファンタジーSで重賞を勝つキャンディバローズ。これが単勝2・1倍の圧倒的1番人気を集めていた。

 「動きも良かったけど、素直な馬で競馬に行って必ずいいと思っていた。あのレースは切れたね」。中団に付けたルメール騎乗のキャンディバローズが直線抜群の手応えで抜け出す完全な勝ちパターン。これを外から3F34秒3の鬼脚で一気差し!!確かに減量騎手起用、3キロ減の恩恵はあったが、非凡さ際立つ内容だった。

 “底を見せてない”と指揮官は繰り返す。JRA通算1527勝を挙げた剛腕が、かつてない手応えを感じている。未知の魅力に懸けるなら、このストリートセンス産駒だろう。抽選突破なら、さらなる強気が聞けるはずだ。 

続きを表示

2016年4月6日のニュース