【香港マイル】モーリス圧巻末脚で差し切りＶ！世界一マイラーだ

桁違いの末脚で香港マイルを制したモーリス（左）＝ＡＰ

　香港マイル（Ｇ１、芝１６００メートル、１着賞金１３１１万香港ドル＝約２億４６２万円）は今年５戦無敗で臨んだモーリス（牡４＝堀）が中団から鮮やかに差し切りＶを飾った。

　今年、国内で５戦全勝と無敵を誇ったモーリスが、初の海外遠征でも桁違いのパフォーマンス。馬名の中国語表記「満楽時」のような楽しく満ち足りた時を香港で過ごした。

　前半は中団の外めをスムーズに折り合って追走。コーナーでも終始外を回らされるロスの大きな競馬になったが、直線で追いだされると凄みのある末脚を繰り出し、２着ジャイアントトレジャーに３／４馬身差をつけて先頭ゴールインした。

　前走のマイルＣＳに続いて手綱を取ったムーアは「輸送などが心配だったが、スタートしてすぐに、その心配は払しょくされた。馬がリラックスしていて、いい走りだった」と状態の良さを強調。さらに「マイルＣＳから間隔が短かったが、本当に力のある馬。今やトップクラスのマイラーだ」とパートナーの性能を絶賛した。

　一方、堀師は「海外で結果を出すのは大変なこと。馬とジョッキーに感謝したい」と鞍上の手綱さばきを勝因に挙げた。これで今年はＧ１・３戦を含む６戦全勝。年度代表馬に選出される“資格”を手に入れる快走劇だった。