【桜花賞】キャットコイン無敗Vいける 同厩アデラに劣らぬ好センス

[ 2015年4月7日 05:30 ]

デビュー3連勝で厩舎の期待も高いキャットコイン

 2歳女王ショウナンアデラが故障で戦線離脱。本来なら関係者の無念は計り知れないが、同じ二ノ宮厩舎からもう1頭のスター候補が現れた。デビュー3連勝でクイーンCを制したキャットコインだ。担当の佐竹調教厩務員は「アデラの分まで…という気持ちはあります。他にも連勝中の馬がいますし、あくまで挑戦者。どこまでやってくれるか楽しみ」と大一番への思いを口にした。

 どんな展開でも対応できるセンスの良さが武器。デビュー戦が最内枠から馬群を割って差し切り、2戦目は中山マイルの大外枠からまくって突き抜けた。「初戦がスロー、次がハイペース、そして前走が重賞らしい緩みのないペース。それぞれ違うペースで走ってきましたし、折り合いに苦労することもありません」と佐竹調教厩務員。弱点が見当たらず、接戦をモノにしてきたように勝負強い。キャリア3戦とは思えないレース巧者だ。

 前走後は放牧を挟み、美浦トレセンで1週間ほど調整した後に栗東へ。前日輸送の経験がないことを考慮しての早めの移動だ。「3月28日から栗東にいますが、今は美浦にいる時よりカイバを食べているくらい。体は輸送で多少減ったけど問題ないです」。慣れない環境で当初はテンションが高かったというが、もう落ち着きを取り戻した。

 1週前追いはCWコースで馬なり。クラシックメタル(4歳1000万)と併せて首差遅れたが、軽快に動けていた。最終追いには主戦の柴田善が駆けつけ、ビシッと気合を乗せる予定だ。「雰囲気は本当にいいので、この感じで送り出せれば。レースはジョッキーに任せるだけですね」。04年ダンスインザムード以来、史上7頭目の無敗の桜花賞馬を目指す。

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2015年4月7日のニュース