【京都金杯】角居師、エキストラ&フルーキーで好発進だ!

[ 2015年1月3日 05:30 ]

<京都金杯>コース脇に積もった雪を横目に坂路を駆け上がるエキストラエンド

 新春を飾る東西金杯の出走メンバーが2日、決まった。「第53回スポーツニッポン賞京都金杯」では連覇を狙うエキストラエンド、チャレンジC2着フルーキーが“金曜追い”で調整した。東西金杯の枠順は3日、確定する。

 新年に最終追いを持ち越していたのが角居厩舎2頭。栗東トレセンは元日から雪が降り続き、坂路とEコース以外は閉鎖となった。雪景色の中、開門直後にそれぞれ坂路を単走で駆け上がり、エキストラエンドが4F60秒5(ラスト13秒9)、フルーキーが4F61秒7(同14秒8)。この馬場で負荷をかけるのはかなりのリスクが伴う。角居師は「普通のキャンター。乗らないわけにはいかない。今週に競馬で使う馬は早めの時間帯にやりたかった」と説明し、予定していた追い切りを変更せざるを得なかった。

 この2頭のみ、2日追い切り予定だったことには理由があった。高田助手によれば「先週末に軽い外傷をして、前の日(30日)に乗れませんでした。外傷自体は大したことはなく、もう大丈夫。あくまで大事を取ってのもの」とのこと。1週前追いはCWコースで互いに併せ馬。いっぱいに負荷をかけたことで、すでに戦闘モードに入っている。もともと最終追いは「気合を乗せる程度。(坂路で)57~58秒ほど」(高田助手)の予定だったが、この日の追い切りを踏まえて、角居師は「馬場次第ですが、3日も大きめ(少し強めの調整)にやっておきたい」と、レース前日まで微調整に専念する。

 追い切りについてはもどかしさを隠せないが、2頭ともに状態面に手応えを得ている。高田助手は連覇がかかるエキストラエンドについて「精神面にモロさが出て、自分からやめてしまうことがありましたが、今はもう問題ない。前走(マイルCS5着)もスムーズなら…という内容でした」と好評価。フルーキーも「さらに上積みがありそう。動きに軽さが出てきました。前走(チャレンジC2着)も力を見せてくれましたからね」と胸を張った。昨年はジャパンC(エピファネイア)、エリザベス女王杯(ラキシス)のG1・2勝など、厩舎別最多の重賞11勝を挙げた。大舞台に強く、アクシデントが起きてもすぐさま軌道修正するはず。角居厩舎が昨年に続きこの縁起重賞を制し、未年も好スタートを切る。

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