【京都記念】ジェンティル整った!ドバイ前に理想的な走り53秒5

[ 2014年2月13日 05:30 ]

ジェンティルドンナは坂路を軽快に駆け抜ける

 さあ、今週は東でクイーンC、共同通信杯、東京新聞杯、西で京都記念の豪華4重賞が行われるが、その追い切りが12日、美浦、栗東トレセンで行われた。京都記念に出走するジェンティルドンナは栗東坂路単走で馬なりのままシャープな脚さばき。万全の態勢を敷いて、海外壮行戦を勝利で飾る意気込みだ。

【京都記念】

 ジェンティルドンナは今回、ドバイへのステップレースとはいえ“負けられない”モードの仕上げだ。この日の最終追いは坂路単走で4F53秒5。軽快なフォームで徐々にペースを上げる理想的なラップで、ラスト1Fは馬なりのまま12秒9を刻んだ。稽古をつけた荻野要助手が「しまい気合を入れる指示で、その通りいい動きだった。単走だったのでズブさを見せて最後は物見をしていたぐらい余裕があった。僕がまたがったのは3歳以来だが、その頃に比べて無駄な動きをしなくなった。大人の走りになっている」とまずは精神面の成長を証言した。

 そして体調の良さは稽古後の息遣いに表れている。呼吸の乱れが一切なく「馬が苦しがっていないから、最後までムキに走ろうとしない」と語ったように心身バランスのとれた状態の良さに仕上がった。

 新コンビとなる福永の期待も大きい。先週の1週前追いにまたがり、雪が残る重馬場の坂路の併せ馬でオレアリア(4歳500万)に2馬身半先着。数多くの名馬の背を知る福永は「普通の馬は後輪駆動だが、この馬は四輪駆動で走っている」と評し、桁違いのパワーにうなった。

 今年初戦に送り出す石坂師も自信をにじませた言葉を並べる。

 「放牧先からしっかりと乗り込んで力強い動きはいつも通り。馬場・コースを問わず、いつも素晴らしい走りを見せてくれる。今年はドバイへ向けて1戦挟むことで万全の態勢で臨みたい」

 G1・5勝、JC連覇など実績はメンバーで抜けた存在。好位で運べて33秒台で切れる末脚も脅威。直線平たんの京都なら十二分に能力を発揮できる。京都記念、淀の直線が滑走路。昨年2着のドバイの雪辱戦へ、好発進の舞台装置は整った。

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2014年2月13日のニュース