【クイーンC】マジックタイム感触戻った!後藤「先週とは全然違う」

[ 2014年2月13日 05:30 ]

リサプシュケと併せて追い切ったマジックタイム(右)

 クイーンC組のマジックタイムは得意の左回りでの巻き返しへ、併せ馬で抜群の反応を見せ充電完了をアピールした。

 マジックタイム(中川)の手綱を取った後藤が顔を紅潮させながら引き揚げてくる。「GOサインを出したら沈み込むような感触だった。先週とは全然違う。休み明けで絶好調とはいえないが、この感触が戻れば大丈夫」。報道陣の人垣の中で満足そうに口火を切った。

 走路の両脇に雪が積もるWコースでの最終追い切り。4馬身先行するリサプシュケ(3歳500万)をゆったりとしたフットワークで追走していく。直線に向くと、走りが一変した。後藤の手綱が緩んだ瞬間、前傾姿勢を深く下げ、四肢に闘志がみなぎる。余力たっぷりに外から併入した。

 「実は先週の追い切りでハミをしっかり取るようにクロス鼻革(馬が口を開けるのを防ぐ馬具)を着用したところ、ハミをかみすぎてメリハリが利かなくなった。そこで、外してみたらメリハリのある動きに戻った」と先週と違いを強調する後藤。「本領を発揮するのは左回り。右回りの前走(阪神JF)とは違った競馬を見せられるはず」と続けた。

 右回りコースでは直線に向いてから手前(軸脚)に力が入らないが、左回りの直線では別馬のような脚を使う。典型的なサウスポー。最後方から直線一気の追い込みで未勝利、きんもくせい特別を連勝したのも左回りの新潟だった。「阪神JFでは(不得手な)右回りに加えて長距離輸送の影響で馬体重(12キロ減)以上に減っている感じがした。マジックタイムの力はこんなものじゃない」と後藤は振り返る。

 名は体を表すという。「マジックタイム」(魔の刻)とは日没直後の時間帯。わずか数分の間に空の色がオレンジから赤、藍へ、魔法にかかったようにめまぐるしく変化していく。直線に向くと沈み込むようなフットワークへ変化する走りに後藤はクラシックを意識している。

 「勝負はオークス。“絶好調”は春までとっておきたい」

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2014年2月13日のニュース