【エルフィンS】ショウナンパンドラ 受け継がれた天性の素質

[ 2014年2月5日 05:30 ]

ショウナンパンドラは桜花賞戦線の目玉になれるか

 勝ち馬から多くの名牝を生んだ3歳牝馬オープン・エルフィンSで、開業4年目の高野厩舎が送り出すショウナンパンドラに注目だ。父ディープインパクト、おじステイゴールドという血統から受け継がれた天性の素質をトレーナーが絶賛。ハイレベルの3歳牝馬戦線を揺るがし、ひっくり返す“パンドラの箱”がいよいよ開く。

【エルフィンS】

 牝馬強し、と言われる現3歳世代。阪神JF1着レッドリヴェール、2着ハープスターを中心に牝馬戦線は展開していきそうだが、勢力図を塗り替える馬は出てくるだろうか。ショウナンパンドラを送り出す高野師が語気を強めて言う。

 「“新星”って言われるぐらいの強い馬だったらここも勝てます。クラシックになれば相手も当然、もっと強くなりますしね」

 エルフィンSの過去の勝ち馬にはウオッカ、レッドディザイアなどクラシックを沸かしてきた素質馬が並ぶ。トレーナーはその歴史を踏まえてパンドラに大きな期待を寄せている。ディープインパクト産駒で、母キューティゴールドがステイゴールドの半妹。筋が通った血統で「父親をほうふつとさせます。トモをよく踏み込んで体全体を使えますね。あとステイゴールドのような根性もあって、普段はおとなしいですが、気が強いところがあるんです」と賛辞を惜しまない。そして「うちの厩舎はキャリアが浅いですが、そのなかでも凄く可能性を感じる馬。体の使いっぷりが特にいいんです」と続けた。

 勝ちっぷりも大物感にあふれている。初Vを飾った前走が年明け京都の芝。内有利の馬場コンディションもお構いなしに、後方外めから先団に進出してそのまま押し切った。その後、次走として様々な選択肢があったが、オーナーとの協議の末にここを選択。「これまで千八、二千を使ってきましたが、千六でも対応できる。桜花賞も意識しています」と経緯を説明した。

 「調教と競馬を経て心臓と筋肉が強くなっています」と上昇を強調。カイバ食いも上々で、前走と同じぐらいの体重(430キロ)で出られそうだ。

 「適度に間隔はあけた方がいいですね。だから一戦一戦が勝負。手応えはあるので結果を出したいです」

 気鋭トレーナーは力を込め、“新星誕生”と言われる勝ちっぷりを望んでいる。

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2014年2月5日のニュース