【シルクロードS】ストレイトガール快勝!藤原英厩舎の新エース襲名

[ 2014年2月3日 05:30 ]

ストレイトガール(左)がレディオブオペラをかわし重賞初制覇

 京都のシルクロードSは2番人気ストレイトガールが2馬身半差の快勝。圧倒的1番人気レディオブオペラは2着に敗れ、5連勝はならなかった。

【レース結果】

 勝負はラスト1Fで決した。逃げ粘りを図るレディオブオペラ。そこにストレイトガールが馬体を併せにいく。並ぶ間もなく、あっさりかわす。そこからは独走だ。岩田の手綱さばきに応えて2馬身半差。堂々たる重賞初制覇のゴールだった。鞍上は最高の笑顔だ。「内枠からゲートをうまく出て、好位でスムーズなレースができた。今年に入って、さらに力をつけている」

 岩田の描いた作戦通りだった。最内枠から逃げるレディオブオペラを直後で完全マーク。道中、インで息を潜め、直線を向いたところで1頭分、外へ。4連勝馬に猛獣のごとく襲いかかった。「人気馬を直後で見ながら運べた。うまくいったね」(岩田)

 見事な作戦だけでなく、馬自身の成長ぶりも見逃せない。昨夏の函館での4連勝とキーンランドC2着は全て滞在競馬。久しぶりの当日輸送となった前走・尾張S。勝つには勝ったがイレ込みがきつかった。それが一転、この日はパドック、返し馬でもどっしりと構え、別馬のような雰囲気。当日輸送でも消耗せず6キロ増。完全にひと皮むけた。

 藤原英師は充実ぶりに目を細めた。「前走はチャカチャカしていたが、今回は落ち着きがあった。体も増えていたし、完成の域に近づいたんじゃないかな」

 藤原英厩舎は先週の京都牝馬Sをウリウリで制しており2週連続重賞V。長く厩舎を支えてきたエイシンフラッシュが種牡馬入りしても、勢いは全く衰えない。次走は高松宮記念(3月30日、中京)。その名の通り、ストレイトガールは真っすぐにブレることなく、頂点への道のりを歩んでいく。

 ◆ストレイトガール 父フジキセキ 母ネヴァーピリオド(母の父タイキシャトル)牝5歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・廣崎利洋氏 生産者・北海道浦河町岡本牧場 戦績19戦8勝 総獲得賞金1億6057万6000円。

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2014年2月3日のニュース