【宝塚記念】フェノーメノは不発4着、緩い馬場でジリジリ…

[ 2013年6月24日 06:00 ]

 東の横綱・フェノーメノは直線でジリジリ伸びたものの、3着ジェンティルドンナから半馬身差の4着に終わった。

 レース直前まで断続的に小雨が降り、良発表でも軟らかい馬場。蛯名は「思ったよりこういう馬場がうまくなかったのか、手応えが悪かった。バテてはいないが、伸びてもいない。グリップが利かない感じだった」と唇をかんだ。

 スタートでややバランスを崩し、馬場のいい外に持ち出した時にはすでにライバル2頭が前にいた。蛯名が「馬場が良ければ内枠が生きたのに」と嘆く予想外の展開。それでも慌てずライバルを見ながら進め、4角では外からゴールドシップに馬体を併せにいったが、直線は逆に突き放された。

 昨年ジャパンCで0秒8差をつけられたジェンティルとの差は詰めたが、2戦2勝だったゴールドには完敗。戸田師は「きょうは馬場と内枠。こういう馬場の経験の差が出た」と鞍上同様に馬場に敗因を求めた。今後は放牧に出され、秋は天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念の王道を予定している。「これも経験になると思う。ひと皮むけてくれれば」と師。これまで4着以下に敗れた次のレースは3戦3勝。敗戦を糧に成長してきた不屈の馬が、秋の雪辱を期す。

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2013年6月24日のニュース