【オークス】唯一の2400経験 計算高いセレブで波乱だ

[ 2013年5月15日 06:00 ]

2400メートルの経験を強みに波乱を狙うセレブリティモデル

 【G1ドキュメント=14日】暑い…。まだ5月なのに、最高気温は30度に届こうとしている。厩舎を回るうちに、汗が噴き出した坂田。何で半袖を着なかったのかと心の中で愚痴りつつ、牧田厩舎へと向かった。NHKマイルC・カシノピカチュウ(9着)、ヴィクトリアマイル・ザッハトルテ(16着)に続いて、今週のオークスにもセレブリティモデルが出走。開業3年目の新興厩舎ながら、3週連続でG1に管理馬を送り込む。中川助手は「厩舎全員で盛り上がっている。注目してほしい」と、はじけるような笑顔を見せた。

 丁寧に体を洗われていたセレブリティモデル。前走は忘れな草賞を快勝。休み明けを叩いて、状態が上向いていた。「オークスから逆算したローテーション」。狙い澄ました一戦で見事に勝ち上がり、大一番へと駒を進めた。「2000メートル未満のレースには使いたくなかった」と舞台裏を明かした同助手。だから、桜花賞出走にこだわらず、今年の始動戦には牡馬相手のゆきやなぎ賞(芝2400メートル)を選択。結果、2400メートルを経験した馬は、今年のメンバーではこの馬のみに。これは貴重な武器になる。「調教でも最後までバテずに長くいい脚を使ってくれる」。持ち味の持久力をアピールした。

 「前走も状態は良かったが、今回もいい感じで調整できている」。出来に関しても自信ありげ。新進厩舎が大舞台で波乱を巻き起こすのかもしれない。坂田は、ただならぬ穴気配を感じ取っていた。

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2013年5月15日のニュース