【スプリングS】サーストンニュース 内田―戸崎の南関ラインだ!

[ 2013年3月15日 06:00 ]

サーストンニュースは馬なりで軽快な走りを見せる

 皐月賞トライアル「第62回スプリングS」の木曜追いが14日、美浦トレセンで行われた。未勝利→500万を連勝中のサーストンニュースがポリトラックで軽快な動きを見せ、好調をアピール。1日に中央移籍した南関東出身の戸崎圭太(32)との新コンビでクラシック出走を狙う。

【スプリングS】

 サーストンニュースは前日に吹き荒れた春の嵐を避け、木曜追いを選択。角馬場で体をほぐした後、ポリトラックへ。前半は折り合いを重視し、ゆったりと流す。徐々にスピードに乗ると、直線はリズミカルなフットワークで駆け抜けた。馬なりのままラスト1Fは12秒1をマーク。戸田師は納得の表情を浮かべた。

 「使ってきている馬だしテンションを上げすぎないように調整。1週前(7日)に、しっかり時計(5F64秒0)を出しているし、いい感じで仕上がった」

 昨年7月の新潟でデビューしたが、未勝利を勝ち上がるまでに7戦を要した。そこからは吹っ切れたかのように、直後の昇級戦を快勝。連勝の勢いに乗り、トライアルに挑戦する。

 「ここ2走で心身共に急成長している。以前は掛かるし早めに抜け出すとフワついていた。ようやく競馬で我慢ができるようになり、良さが出てきたね」

 前走(500万V)は、前半1000メートル通過61秒7のスローペースを6番手で折り合い、上がり3F33秒9の末脚で抜け出した。師は「直線を向いてもジョッキー(内田)の手は動かなかったし最後も流す余裕。着差(半馬身)以上の内容だったね」と目を細めた。

 ここまでマイル以下の距離を8戦して【2420】と、全て3着以内を確保している堅実派。今回は初の1800メートルの距離克服が鍵となるが、「距離は心配していない。折り合えるかどうかだけ。1週前に戸崎騎手に乗ってもらい、感触をつかんでもらった。うまく乗ってもらえれば」と師。

 初コンビを組む戸崎は今月1日の中央移籍後、重賞で有力馬に騎乗してきたが、結果を残せていない。それだけに、ここに懸ける思いも強い。1週前調教はパートナーのレースVTRを研究してから騎乗したという。「スピードがあるし、しまいの反応も良かった。内田さんから競馬を教えながら乗ったと聞いている。折り合いを気をつけて乗りたい」と鞍上。内田―戸崎の強力“南関東ライン”でつなぐバトンで、クラシックの舞台へと導く。

続きを表示

2013年3月15日のニュース