開業ホヤホヤ打越師 若さと勢いで高知沸かせる

[ 2013年3月15日 06:00 ]

打越勇児調教師

 【地方競馬です!!】高知競馬からまた元気な男が現れた。12年に開業した打越勇児調教師(40、写真)。開業ほやほやの1年目からダートグレードに打って出て、管理するアドマイヤインディ(牝7)はG3クイーン賞(船橋)3着、TCK女王盃(大井)4着と南関でもジワジワと存在感を強めている。G2エンプレス杯(川崎)はスローペースの流れに乗れず7着と不完全燃焼に終わったが、次走は4月3日に行われるG3マリーンC(船橋)を予定。巻き返しを狙う。

 11年に60歳という若さで亡くなった父・初男氏は高知初の2000勝騎手。調教師としても1247勝(重賞22勝)を挙げた名士だった。21歳のときに父の下で厩務員になったが、地方競馬の厳しい現状を考えると調教師になろうとは思えなかった。結果的に父の死がきっかけで転身を決めたが、やると決めたからには一直線。調教師免許試験は一発合格。「“魅せる”競馬をしたい」をモットーに奮闘する日々だ。

 高知といえば、年間勝利記録を保持する全国リーディングの雑賀正光調教師がいる。エンプレス杯当日のパドック。近くに立つ雑賀師にチラリと視線を送ると「すごい人だけど、やはり目標は“打倒!雑賀”。グレードレースを勝ちたいし、新規馬主も開拓したい。馬を大事に厩舎一丸となって上を目指す」と、力強く宣言した。 (秋田 麻由子)

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2013年3月15日のニュース