【フェアリーS】10番人気クラウンロゼ 差し返して重賞初制覇

[ 2013年1月13日 06:00 ]

 今年最初の3歳牝馬重賞「第29回フェアリーS」が12日、中山競馬場で行われた。逃げた10番人気のクラウンロゼが差し返して快勝。騎乗した三浦皇成騎手(23)は今年初勝利を重賞制覇で飾った。

【レース結果】

 クラウンロゼの鞍を抱えながら引き揚げてきた三浦の顔が紅潮している。「凄い勝負根性です。いったんかわされたのに差し返すなんて…」。後検量を終えると、驚きの表情でVTRをみつめた。直線入り口で2番手追走のサンブルエミューズに1馬身かわされた。だが、最内から闘争心をむき出しにして抜き返す。ゴール前ではウキヨノカゼ(2着)の猛追も頭差振り切った。

 「僕は闘志を損ねないように追っただけです」。11年のスポニチ賞ステイヤーズS(マイネルキッツ)以来1年1カ月ぶりの重賞Vを振り返る三浦。天間師も「強いカン性を持っているが、それにしても、あの差し返しにはびっくりした」と驚きを隠せない。

 キャリア2戦目の優勝は01年のサーガノヴェル以来12年ぶり。ロサード産駒として重賞初出走初制覇を飾った根性娘に、同師は「桜花賞に向けたローテを考えたい」と締めくくった。

 ◆クラウンロゼ 父ロサード 母ヒシアスカ(母の父ヒシアケボノ)牝3歳 美浦・天間厩舎所属 馬主・矢野恭裕氏 生産者・北海道新冠町カミイスタット 戦績2戦2勝 総獲得賞金4163万円。

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2013年1月13日のニュース