【JBCスプリント】タイセイレジェンド 逃走レコード!

[ 2012年11月6日 06:00 ]

JBCスプリントを制したタイセイレジェンドの内田は、ファンの声援に応える

 圧巻の逃げ切りだった。快速王を決する「スプリント」は、2番人気のJRAタイセイレジェンドがクラスターC(盛岡)に次ぐ重賞2勝目で、G1馬へと駆け上がった。

 好スタートから飛ばした。「ハナに行った時点で、まず勝てると思った」。控えても競馬できるタイプだが、内田には自信があった。勝負どころでスーニが仕掛けたが、直線を向いてハミを取ると、もうひと伸び。スーニを突き放し、セイクリムズンの追い上げも余裕十分に退けた。3馬身差、レコード(1分26秒6)のおまけまで付けた快勝だ。

 「馬がやる気になっていた。状態も良かった」と内田。大井の元調教師を父(和人氏)に持つ矢作師は、「騎手(内田)も調教師も南関東の出身。ここで勝てたことが何よりうれしい」と感激。競馬場で観戦した和人氏も「今年はダービー(ディープブリランテ)も勝ったし、いい年になりました」と笑顔を見せた。

 5歳秋に大輪を咲かせたタイセイレジェンド。「今年はもう適鞍がない。1400メートルを克服したし、左回りもいい。来年はフェブラリーS(13年2月17日)を目指す」と、師はさらなる飛躍に思いをはせた。

 ◆タイセイレジェンド 父キングカメハメハ 母シャープキック(母の父メジロマックイーン)牡5歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・田中成奉氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績26戦8勝(南関東2戦1勝) 総獲得賞金2億589万9000円。

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2012年11月6日のニュース