【JBCクラシック】ワンダーアキュート 5馬身ちぎった初G1

[ 2012年11月6日 06:00 ]

5馬身差圧勝でJBCクラシックを制したワンダーアキュート(右)。鞍上和田はド派手にガッツポーズ

 ダート競馬の祭典「JBC」が5日、川崎競馬場で行われ、「クラシック」は5番人気ワンダーアキュートが5馬身差完勝でG1初制覇。鞍上の和田竜二騎手(35)は、テイエムオペラオーで制した01年天皇賞・春以来、11年ぶりのG1制覇となった。

 ウイニングランを終えたワンダーアキュート。コースから脱鞍所に戻る際、和田は馬の首筋に頬を寄せ、右手でポンと叩いてパートナーを祝福した。「G1を勝つ馬だと信じていた。ずっと夢見てきた。うれしいとしか言いようがない」

 順位が目まぐるしく入れ替わる激しい展開の中、自分の競馬に徹した。2周目の3コーナー手前。ソリタリーキング、シビルウォーが外から追い抜いていったが、動じずポジションをキープした。ソリタリー、シビル、トランセンドを照準に入れ、4角出口でゴーサイン。一瞬にしてエンジンが噴き上がり、3F38秒6と次元の違う末脚で、後続を一気に5馬身突き放した。

 「左回りは膨れる馬なので馬群の内で我慢。4角の手応えが凄かったので、やれると思った。この馬らしいはじけ方だった」。09年暮れから3年近くコンビを組み続け、稽古も付きっきり。馬の癖を全て把握し、能力を信じた鞍上のファインプレーだ。4日の京都でJRA通算800勝を達成した和田だが、G1優勝は01年天皇賞・春(テイエムオペラオー)以来11年ぶり。「忘れかけていた味。やっぱりG1を勝つのはいいね」と喜びをかみしめた。

 G1は昨年のジャパンCダート、東京大賞典で2着惜敗。佐藤正師は「3度目の正直。やっとこぎ着けた」と感慨深げ。前走から21キロ減での出走を「体重の変動が激しい馬だが、今までの減り方とは違う。見た目にいい体をしていたし、パドックでも汗ひとつ、かかなかった」と分析。「骨りゅうで休ませ、半信半疑だったが、これだけ楽勝とは驚いた。この勢いで中央のG1も」と、ジャパンCダート(12月2日、阪神)で昨年の雪辱を期す。6歳でようやく手にした勲章。さらなる進化を予感させる圧勝劇だった。

 ◆ワンダーアキュート 父カリズマティック 母ワンダーヘリテージ(母の父プレザントタップ)牡6歳 栗東・佐藤正厩舎所属 馬主・山本信行氏 生産者・北海道新三石町フクダファーム 戦績27戦10勝(南関東5戦1勝) 総獲得賞金4億5032万6000円。

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