【オールカマー】コスモラピュタ 自分のリズムで

[ 2012年9月21日 06:00 ]

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、オールカマーにコスモラピュタで挑む高橋祥師を直撃した。

 ――コスモラピュタは前走(天の川S1着)、絶好のスタートも抑えて2番手。

 高橋祥師 行こうと思えば行けるくらいのスタート。ただ、ヤマニンエルブ陣営が「何としても逃げる」との話だったので控えたのでしょう。

 ――向正面では前後と離れてポツンと2番手。

 瞬発力のあるタイプではない。悪くない位置と思いました。

 ――ラスト2Fで早くも先頭。

 あの形になると追走する方も苦しい。しめしめでした。

 ――前走後の調整過程は?

 放牧に出さず厩舎で調整。変わらず具合はいいですね。

 ――中山の2200メートルは実績がある(11年安房特別1着)。

 中山は2500メートルも走っているが、その距離だと多少苦しくなる。2200メートルの方が競馬はしやすい。

 ――思えば菊花賞(10年5着)でも逃げて見せ場をつくった。

 逃げにこだわるわけではないがスタミナ勝負、我慢比べに持ち込めば、それなりに走れる馬。重賞はまだ勝っていないが、通用する力はあると信じています。

 ――ところで、高橋祥厩舎の馬はほとんどメンコ(耳覆い)を着けない。この馬もそうだ。

 聴覚は大切な感覚の1つ。人間だって耳栓をしたら、スポーツはしにくいでしょう。

 ――鍵は自分の形で競馬ができるかどうか。

 そうですね。自分のリズムで走ってほしい。そうすれば、ここでも勝ち負けできます。

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2012年9月21日のニュース