ファンの声で実現 ゴルトブリッツに献花台に400人

[ 2012年9月21日 06:00 ]

大井前開催で特設された帝王賞馬ゴルトブリッツの献花台

 【地方競馬です!!】大井競馬の前開催(8月27~31日)で、場内総合案内所付近にJRA所属馬ゴルトブリッツへの献花台を見掛けたファンも多かったことだろう。今年の帝王賞でG1初制覇を果たし、8月24日に放牧先で腸捻転で急死したために特設されたのだが、開催直前に急きょ決まった企画。その原動力となったのはファンの“声”だった。

 ツイッターなどでの「献花台のようなものはないのですか?設置してほしい」という願いにTCKが動いた。まずは同馬のオーナー(有限会社キャロットファーム)、管理調教師の吉田直弘師の快諾を得た。馬主は帝王賞の肩掛けとゼッケン、吉田師はたてがみと蹄鉄を提供。告知が遅れたものの、2日目以降は記帳者も増え5日間で400人以上、花を手向けた人は200人を超えた。献花台には水やニンジン、リンゴも。

 中には「中央の馬なのになぜ大井で?」と思ったファンもいたかもしれない。実際に大井サイドも「自場の所属馬でもやったことがないので迷いはあった」と言う。だが、馬に“垣根”はない。TCK関係者は「馬券以外の部分でも愛情を注いでくれるファンが数多くいることを実感しました」と振り返っていた。(池田 裕文)

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2012年9月21日のニュース