【フローラS】芦毛のアイス軽快「具合かなりいい」

[ 2012年4月19日 06:00 ]

<フローラS>ウッドチップコースで追い切るアイスフォーリス

 3枚のオークス切符を懸けたトライアル「第47回フローラS」の追い切りが18日、行われた。美浦ではアイスフォーリスが軽快な動きで好調をアピール。抽選を突破すれば怖い1頭となる仕上がりだ。

 穏やかな春の日差しを受けて銀色に輝く馬体が躍動した。芦毛のアイスフォーリスは松岡を背にWコース単走で最終調整。手綱は抑えられたままだったが脚さばきは軽快。スムーズな加速で直線を駆け抜けた。「動きは良かった。休み明けの前走(ミモザS2着)が80%の出来だったから今回の方が具合はかなりいい」。笑顔で好感触を伝えた鞍上。

 見守った相沢師も「先週しっかりやっているし今週は軽めで十分。いい仕上がり」と納得の表情で愛馬を出迎えた。

 デビュー当初からオークスを視野に入れ1800~2000メートルを中心に使われてきた。未勝利戦でアーデント、葉牡丹賞でコスモオオゾラ、フェアリーSではトーセンベニザクラ。強豪とも差のないレースをしてきた。「力はあるからね。重賞のここに入っても差は感じない」と相沢師の言葉にも力がこもる。

 普段はおとなしいが、馬場入りするとテンションが高くなる。デビュー当初は折り合いを欠く面もあったが、実戦を経験するごとに改善。松岡も「最近は掛かるところがなくなってきている」と操作性は確実に向上している。中間はA(ダート)コースでのキャンター調整も併用。他のコースより幅が狭いコースを走らせることで、より制御が利きやすくなったという。

 東京芝2000メートルは未勝利戦を勝ち上がった舞台。持続性のある末脚は府中の長い直線にぴったりだ。「先生(相沢師)はずっと“マイルの馬じゃない”と言い続けてきたし僕もそう思う」と松岡。桜花賞でコンビを組んだサウンドオブハートが骨折で戦線離脱しただけに「この馬で何とかオークスに」と意気込む。

 1勝馬で出走には抽選突破(18分の13)が条件だが、相沢師は「抽選さえクリアしてくれれば好勝負になる。3着以内で権利獲りはもちろんだけど、できれば頭(1着)を獲ってほしい。それだけの馬」と熱い。皐月賞を制したゴールドシップと同じ芦毛のステイゴールド産駒。血統の勢いも見逃せない。

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2012年4月19日のニュース