【マイラーズC】トーセンレーヴ、ピンナも「満足」

[ 2012年4月19日 06:00 ]

<マイラーズC>Cウッド、3頭併せで追い切るトーセンレーヴ

 京都メーンはマイラーズC。オープン3勝ながら重賞勝ちのないトーセンレーヴが、初タイトルへ意欲的な調教を披露した。

 ゴール前の攻防だけに注目すれば1馬身半遅れでの入線。遅れたのは事実でもトーセンレーヴの動きが精彩を欠いたわけではない。

 追い切りはピンナを背に開門直後のCWコースで3頭併せ。先導役を務めたのがロードランパート(4歳500万)、もう1頭が来週の天皇賞で秋春連覇を狙うトーセンジョーダン(6歳オープン)だ。道中、その2頭を前に見ながら折り合いはピッタリ。僚馬との差を詰めながら直線は最内へ。横一線の追い比べからスッと抜け出したトーセンジョーダンに最後まで食い下がった。重いウッドチップでGI馬と馬体を併せ、しっかり負荷を掛けて6F85秒2~1F13秒1。時計や着差には表れない、中身の濃い調教だ。ピンナの感触がいい。

 「先週またがった時は掛かったり、ソラを使った(集中力を欠いた)りしていたけどけさはその時より良かった。のめって脚を取られるようなところはあったけど、動きには満足しているよ」

 昨秋のアイルランドTを勝って以来のコンビ結成となる鞍上は3週続けて稽古をつけて納得の表情。池江師が「先週より動きは良かったけどジョーダンが良くなり過ぎていた」というように、併走遅れは相手が悪かっただけ。初マイルの前走・洛陽Sを勝って、約2カ月ぶりのここにキッチリ照準を合わせてきた。

 ブエナビスタの半弟としてデビュー前から注目された逸材は既にオープン特別を3勝。今年はまずは初タイトル奪取、そこからさらに上を目指していく。池江師は「去年はまだ線が細かったけど体つきにボリュームが出てきたね。1600メートルくらいが合う。ワンターン(コーナー2つ)のコースが競馬はしやすそう」と力を込める。

 新境地を切り開いた4歳馬にこの春、もうひと皮むけそうな雰囲気が漂っている。

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2012年4月19日のニュース