【高松宮記念杯】平原、新田まさかの失格で波乱の幕開け

[ 2011年6月3日 06:00 ]

<高松宮記念杯>残り3周目で誘導員(右端)を追い抜き失格になった平原康多(左端・9番車)と新田祐大(左から2番目・8番車)

 平原康多と新田祐大が失格。G1「東日本大震災被災地支援・第62回高松宮記念杯」は2日、群馬・前橋競輪場で開幕。初日のメーン11R・白虎賞は坂本健太郎が先勝したが、弟の坂本亮馬は落車で2日目以降欠場、また、12R・青龍賞は平原康多と新田祐大の2人が「先頭員早期追抜」で失格する波乱の幕開けとなった。2日目は海老根恵太、村上義弘、武田豊樹らが激突する12R・龍虎賞をメーンに二次予選A、Bが争われる。

 初日12Rの青龍賞は新田祐大と大会3連覇が懸かった平原康多が「先頭員早期追抜」で失格する波乱の結末になった。レースはラインの先頭で走っていたイン新田とアウト平原が、残り3周を切る直前に誘導員を追い越して先行争い。主導権を奪った新田は末脚を欠いて8着、平原は先頭集団に大きく遅れて9着で入線したが、ゴール後、審議の対象になった2人は先頭員を追い抜いた位置が定められた地点(残り3周)よりも早かったため失格と判定された。

 記録は残されていないが、G1での「先頭員早期追抜」による失格は極めて珍しいケース。無念の途中欠場となった新田は「突っ張るつもりだったが、誘導員が退避してしまった。3年前の寛仁親王牌(前橋)決勝でも同じような(位置から仕掛けた)レースをしたので大丈夫かなと…。ルールなので納得するしかないが何かしっくり来ない…」とブ然とした表情だった。

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