【東京ダービー】調教師生活29年で初の夢舞台

[ 2011年6月3日 06:00 ]

<東京ダービー>愛馬ジャクソンライヒで初挑戦の鬼沢調教師 

地方競馬です!!

 夢の舞台で堂々の逃走宣言だ。「このレースだけは特別な雰囲気」と経験者が口をそろえる東京ダービー(8日、大井)。今年、騎手、調教師生活29年間を通して初めて臨む鬼沢裕充調教師(47=川崎)も「正直出られるとは思っていなかったし、本当に夢のよう」と少々緊張した面持ちだが、東京湾Cを軽快な逃げ切りで制し、本番への出走権を勝ち取った愛馬ジャクソンライヒについて話す表情は明るい。

 「メンバーの中に絶対逃げたい馬はいないし、ここはやはり逃げたい。マイペースで行ければ羽田盃組とはまだ勝負付けが済んでいない分、楽しみはあると思う」。相手は強いけどと最後に加えたものの、もちろん、初めから白旗を振る気はない。本番へ向けての調整も順調で、5月27日には大井競馬場で1週前追い切りをG1馬フジノウェーブの胸を借りて敢行。「初めての場所で少し物見をしたけど、動きは良く、いい状態を維持できている」と上々の手応えだ。

 実は大井での大一番には苦い思い出がある。07年JBCスプリントにキングオブライヒで臨んだものの、痛恨の出遅れで力を出し切れず、しんがり負けに終わった。「レースにアクシデントは付きものだが、今度こそ力を出し切って納得のいく競馬をしたい」。リベンジの思いも込めて、夢の舞台で先陣を切る。(秋田 麻由子)

続きを表示

2011年6月3日のニュース