【安田記念】リターン豪快12秒6!連勝街道駆け抜ける
ストロングリターンは、コンビを組む石橋脩を背にWコースで単走追い。馬場入りを嫌がるそぶりは見せたが、走り出すと実にスムーズ。ラスト3Fからスピードに乗り、520キロの雄大な馬体を使ったダイナミックな脚さばきを披露。直線で気合をつけると、瞬時に反応して駆け抜けた。はじき出した時計は5F67秒9~1F12秒6。G1初制覇を狙う鞍上が好感触を伝えた。
「オープン馬だし、ある程度負荷を掛けられるように、3Fからしっかりとやった。反応は良かったですよ。体は回復してるし、落ち着きもある。いいんじゃないかな」
前走の京王杯SCは騎乗予定だった内田が大井競馬で落馬負傷。それにより巡ってきたチャンスを見事に生かしてV。人馬共に本番への切符をつかんだ。
「条件戦ではレベルが違って、引っ掛かっていた部分もあったし、クラスは上の方が競馬はしやすい。終わってから頭の片隅には安田というのがあった。こういう馬でG1に乗れるのはありがたいことですね」
デビュー16戦目でたどり着いた大舞台。橋本助手は「早くG1に使いたいと思っていた。1年前は歩様が硬くてゴツゴツしていたが、結果を出していたからね。昨年暮れから復帰させようと思ったが裂蹄があって遅れた」と話した。
復帰戦の雲雀S(2着)で見せた上がり32秒7の鬼脚。2走前の難波Sは勝ち星のなかった1800メートル戦で折り合ってV。急成長を見せている。「硬さが取れて良くなり、競馬っぷりも折り合いに苦労することもなくなってきた。昨年のエプソムC(6着)の頃とは出来が違う」と橋本助手。
05年アサクサデンエン、10年ショウワモダンなど、近年はG1初挑戦の馬が安田記念を制覇。ストロングリターンが連勝の勢いに乗って、マイル戦線の頂点を狙う。
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