【阪神牝馬S】やったね!カレンチャン重賞初制覇

[ 2011年4月10日 06:00 ]

<阪神牝馬S>アンシェルブルー(右)との叩き合いを制したカレンチャン

 9日、阪神競馬場では2つの重賞が行われた。「阪神牝馬S」は4歳馬が1~3着を独占。昇級初戦のカレンチャンが重賞初制覇を飾った。2着アンシェルブルー、3着スプリングサンダーとこの世代は牡馬だけでなく、牝馬も存在感を示している。

 愛くるしいネーミングとは裏腹にレースぶりは力強かった。最後の直線、カレンチャンがグイグイ伸びて坂を一気に駆け上がる。好位から抜け出し、ゴール前はあともう1頭。食い下がるアンシェルブルーを振り切り、初タイトルをもぎ取った。池添がパートナーを称える。

 「道中しっかり折り合いがついていたし、いいリズムで走れていましたよ。最後は2着馬に出られたけど差し返してくれました」

 前走・山城S勝ちでオープン入り。主戦・池添の進言もあって、距離を1F延ばしてここに参戦することが決まった。その結果、イメージ通りの走りで1400メートルをクリア。クラスの壁をあっさり突き破った。

 「乗りやすくて、ジョッキーの意のままに動いてくれるんです。初めて乗せてもらったときからいい馬だなって思っていたんですけど期待通りに成長してくれていますね」

 今後はヴィクトリアマイルには参戦せず、サマースプリントシリーズに照準を合わせて函館スプリントS(7月3日)が有力。安田師は「パワーアップしていますね。夏のスプリント路線を目指していきます」と意気込みを伝えていた。

 ◆カレンチャン 父クロフネ 母スプリングチケット(母の父トニービン) 牝4歳 栗東・安田厩舎所属 馬主・鈴木隆司氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績9戦5勝 総獲得賞金1億1782万7000円。

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