【根岸S】セイクリムズン絶好!重賞V2見えた

[ 2011年1月27日 06:00 ]

坂路で追い切るセイクリムズン

 フェブラリーSの前哨戦となる「第25回根岸S」の追い切りが26日、東西トレセンで一斉に行われた。栗東組では重賞2連勝を狙うセイクリムズンが坂路でメリハリに効いた動きを披露、万全の態勢をアピールした。

 重賞V2を目指すセイクリムズンが勢い十分の動きを見せつけた。馬場開門直後の坂路単走追いで4F51秒4~12秒2。全体時計はもちろん、1Fごとのラップタイム(14秒6―12秒6―12秒0―12秒2)もかなり優秀。鞍上が残り1F手前で左ステッキ一発を入れて、最後まで力強く駆け抜けた。稽古を見届けた服部師の歯切れもいい。

 「予定通り。輸送を考慮せず、いっぱいにやるように指示しました。状態はいいね。メニュー通り、こなせるようになってきた」

 先週19日の1週前追いが坂路4F51秒0~12秒2。そして、この日の最終仕上げでも51秒台。前走後、6日から本格的に時計を出し、プラン通りの調整だ。

 「思ったようなつくりで出走できる。今は精神的に強くなった。以前は遠慮して走っているようなところがあったから」

 師の評価は愛馬の充実ぶりと同様に、上がる一方。それを裏付けるレースが、初重賞制覇となった前走のカペラS。「(6F戦で)不安があったが、こなしてくれたからね。差し返してくれたし、ビックリした」と語るほど。ベストの7Fではなく、小回りの忙しい中山6Fで結果を出したことに価値がある。主戦の幸も「最近は馬込みでも我慢が利きます」と精神面の成長を強調した。

 今回は7勝中、4勝を挙げているベストの7F戦。舞台は前々走、霜月Sで圧勝した東京だ。重賞連勝となればG1フェブラリーSにも胸を張って挑戦できる。厩舎の大黒柱だった06年度ダートグレード競走最優秀馬ブルーコンコルドに続く存在となるのか。「第二の“ブルコン”に」と問われたトレーナーは、「そないうまいこといくかいな」。いや、内心はそうでもないはず。穏やかに、ほほ笑んでいた表情がセイクリムズンの飛躍ぶりを表現していた。

 ≪鉄人G1獲りへ≫セイクリムズン騎乗の幸は昨年、JRA史上初の年間1000回騎乗(最終的には1008回に)を達成している。今年もすでに74レースに騎乗しており、これは和田(82)、内田(75)に次いで3位。関係者からの信頼の厚さを示している。今年はセイクリムズンとともにG1制覇を目指す。

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2011年1月27日のニュース