ステータス向上へ S級S班18人→9人

[ 2011年1月27日 06:00 ]

 JKAは26日、今年の12月末から競輪選手の最高峰クラスS級S班を18人から9人に減らすと発表した。S級S班は08年に創設され、適用期間は12月末から1年間で、年末のKEIRINグランプリ出場予定選手が選出される。主な理由はS級S班のステータスを高めること、ビッグレースでの特別選抜予選シードで同じ選手(27人中18人)の組み合わせが続いたことなどによる。これにより、G1「SSシリーズ風光る」は今年5月の松戸開催を最後に、G1「SSカップみのり」(12月開催)は今年から廃止される。12年度からはG2「東西王座戦」も廃止、G2「共同通信社杯」は春秋開催から年1開催になる。

 びわこ競輪を開催する大津市が今年度限りで競輪事業廃止を表明したことで開催場が未定になっていた今年6月の「高松宮記念杯」は、前橋競輪場で開催。来年以降の開催場は希望申請に基づいて決める。

 また、競輪の監督官庁、経済産業省は同日、地方自治体が運営する競輪場に効果的な経営改善策を講じなかった場合、16年度には全国の46競輪場全てが赤字になるとの試算をまとめた。景気低迷やレジャーの多様化を背景に競輪事業の売り上げは減少傾向にあり、経産省は今春に振興策を打ち出すとしている。

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2011年1月27日のニュース