船橋のホープ沢田龍哉 勝負の3年目に飛躍期待

[ 2010年1月15日 06:00 ]

飛躍が期待される船橋の若手ジョッキー沢田龍哉

 【池田裕文の公営です】08年春にデビューした船橋の沢田龍哉(18)は今年の初勝利を高知で挙げた。船橋初日でもあった12日の全日本新人王争覇戦。騎手生活で1度だけの舞台だ。

 初戦9着後、第2戦を3番人気で快勝した。中央の伊藤工が連続2着で、総合優勝こそ逃したが、堂々の準V。「船橋で乗りたい馬もいたけど、行く価値のあるレースだと思っていた。勝って南関をアピールできたし、いい経験になりました」と振り返った。
 08年124戦7勝、昨年は276戦27勝(南関25位)と着実に前進した。「ほぼ毎週騎乗できたし、1年目よりも周りが見えるようになった。ただ“取りこぼした”と思うレースも多かった」と収穫と反省を口にする。勝率10%をキープした期間も長かったが、最終的には9・8%。「今年の目標は、まずは昨年以上の結果。とにかく常に競馬に乗っていたいです」と笑顔を見せた。所属厩舎の坂本昇師(46)は「ここまでは順調と言っていいが、今年は大事な年。内田(博幸)や戸崎を目指すのなら、社会人として騎乗以外の面も磨いていかないとね」と語る。乗馬クラブ時代から一緒だった同期の川島正太郎(09年南関157戦29勝で24位)という良きライバルもいる。ホープたちの新たな挑戦に注目したい。

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2010年1月15日のニュース