【日経新春杯】ベストメンバー久々も4F52秒2

[ 2010年1月15日 06:00 ]

<日経新春杯・追い切り>四位騎手に追われたベストメンバーは坂路を力強く駆け上がる

 仕上がった。約8カ月ぶりの実戦となるベストメンバーの最終追いは坂路単走。勢いよく4F52秒2~12秒4の好時計を叩き出した。脚色にはまだ余力があり、騎乗を終えた四位が上々の感触を語った。

 「先週にトラック(CWコース、6F79秒1)でやっているから、無理せず全体に流す感じ。動きはしっかりしていた。休ませたことでトモ(後肢)の緩さが解消しつつある」
 見守った宮本師も「申し分ない」と笑顔で第一声を挙げた。
 「先週の時点で馬はできていたんでね。オツリを残して仕上げたいと四位君が言っていたので、追い切り内容は任せていた。見た感じは良かった。久々を感じない」
 昨年の皐月賞5着の逸材。それが昨年5月の京都新聞杯を制した後、両トウ骨遠位端の骨折が判明。帰厩は11月26日。それから焦らず、じっくりと時間をかけて乗り込んできた。
 「毎日、CWコースを1周してから坂路へ。やり過ぎるぐらいに乗り込んできている。すべてにおいて以前のこの馬とは比較にならないよ」
 トレーニングの過程では確かな成長の跡も見せている。先週はCWコースで1番時計。以前よりスケールアップしている印象だ。宮本師は先々への展望も含めて、意欲を口にした。
 「このレースを獲りたいと思ってやってきた。またG1で戦った馬たちと争いたい。何とかいい結果を」
 クラシックを争った戦友との再戦を、またG1舞台で。まずは第一歩をG2で刻む。

続きを表示

2010年1月15日のニュース