無敗のセントニコラスアベイに注目だ

[ 2009年10月29日 06:00 ]

 【合田直弘の海外ターフ事情】秋開催を迎え大物と言われる2歳馬が続々とデビューを果たしている日本だが、英国では早くも、来春の二千ギニー(日本の皐月賞に相当するレース)とダービーへ向けた前売りで、いずれも圧倒的1番人気に推される2歳馬が登場し、話題となっている。

 二千ギニーで単勝4倍から4・5倍、ダービーになるとさらに人気が高まり3・5倍から4倍というオッズを与えられ、いずれも10倍以上つく2番人気以下を大きく引き離す大本命に推されている馬の名を、セントニコラスアベイ(牡、父モンジュー)という。昨年秋に英国ニューマーケットで開催された市場で20万ギニー(当時のレートで約3800万円)で購買され、愛国のリーディングトレーナー、エイダン・オブライエン師の管理馬となった。
 地元・愛国で新馬とG2を連勝した後、10月24日に英国のドンカスターで行われた8FのG1レイシングポストトロフィーに駒を進め、ここを3馬身3/4差で快勝。レイシングポストトロフィーと言えば、過去10年で3頭のダービー馬を出し、英国におけるクラシックの登竜門と言われているレースだけに、同馬の評価は一気に高まることになった。無敗の大物セントニコラスアベイの名を、皆さまもぜひ覚えておいていただきたい。

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2009年10月29日のニュース