【天皇賞・秋】シンゲン完成の域!気合にメリハリ!

[ 2009年10月29日 06:00 ]

<第140回天皇賞・秋 追い切り>単走で追い切るシンゲン

 完成の域に近づいてきた。シンゲンの最終追いはポリトラックでの単走。2角すぎの入場地点からコース入りすると、静かに滑り出した。折り合いは文句なし。鞍上と一体化した無駄のないフォームで滑らかに加速していく。激しい気性をムキ出しにして走っていた、かつての姿はもうない。直線を迎え、軽く気合をつけられると瞬時に馬体を沈めて反応。軽快かつ力強い走りで駆け抜けた。

 「落ち着きがあるし、前走よりも動きに切れが出てきた。いい感じ」。騎乗した斎藤助手は、手綱から伝わった好感触をストレートに表現。別の馬に騎乗して後ろから追走した戸田師も「時計が速くなりすぎないよう、前半は抑えて最後に気合を入れるよう指示した。力まずいいペースで走っていながら、しまいの脚はしっかりしていた。理想通りの追い切りができた」と満足そうに語った。
 前走・オールカマーは3着に敗れたものの、陣営はむしろ大健闘と考えている。「新馬戦以来の中山だったし、先着を許した2頭(1着マツリダゴッホ、2着ドリームジャーニー)は、中山が得意なG1馬。十分な内容だった」と斎藤助手は評価。指揮官は「気合が入る時と抜ける時のメリハリがついた」と、精神面の成長を強調する。舞台は8戦6勝の東京と条件も好転。速さ、落ち着き、強さ…。勝てる要素をすべて満たした猛将シンゲンが、風林火山の走りで、東上する西の猛者たちに立ち向かう。

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2009年10月29日のニュース