万哲 早くも「3冠」が現実味に/皐月賞

[ 2009年4月20日 07:32 ]

<第69回皐月賞>優勝したアンライバルド

 【皐月賞の勝因敗因】「3強」と言われてきたが、結果的には「1強」。それほど、アンライバルドの強さは抜けていた。デビュー当初のテンションの高さは影を潜め、パドックでも堂々と周回。岩田も自信があったのだろう。他馬に関係なく、悠然と中団で構えていた。仕掛けた時の反応の鋭さは他馬が止まって見えたほど。皐月賞レコード(02年ノーリーズン=1分58秒5)に0秒2差の1分58秒7なら時計面も文句なし。スプリングSで雨と強風を乗り越えたが、良馬場で、さらに強さが際立った形。早くも「3冠」が現実味を帯びる楽勝だ。

 2着以下は皐月賞では珍しいバラバラのゴール。トライアンフマーチは最後方から。前半5F59秒1と前が飛ばしたこともあり、展開がハマったのも事実だが、最速の3F34秒4の末脚は光った。セイウンワンダー、シェーンヴァルトは2歳時からの豊富なキャリアが厳しい流れで生きた。
 “3強”の2頭は思わぬ大敗。リーチザクラウンは課題の気性が災いした。ロジユニヴァースは初の高速決着に戸惑ったか。いずれにせよ、アンライバルドには太刀打ちできなかった印象だ。(小田 哲也)

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2009年4月20日のニュース