ウイングびしびしスパルタ12秒4/ダービー

[ 2008年5月29日 06:00 ]

ミレニアムウイング(左)、キングアーサー(右)と併せ追い切るクリスタルウイング

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 悲願に向け、藤沢和師はクリスタルウイングに最大限の気合を注入した。内田が乗って坂路の2本目。ミレニアムウイング(5歳1000万)、キングアーサー(5歳1600万)を2馬身追走、2頭の間に飛び込んだ。アブミがこすれ合うくらいタイトにひしめき合い、3頭は必死にゴールに向けて四肢を伸ばした。ラスト1Fは12秒4。数字以上にハードで過酷な内容であることは明白だ。
 しかし指揮官は平然と言い切った。「先週、ずいぶんと調教できたので今週は控えてみた。びっしりと併せた!?いや、距離は短いから大丈夫」。そして「2400メートルは血統的に向くしハンドルも利く。3歳春にこういう馬はなかなかいない」と素質を称賛した。内田は「反応、手応えとも十分だ。2400メートルの経験があることも大きいし乗りやすい馬。ダービー騎手の称号はあこがれ。力の限り頑張りたい」と力を込めた。

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2008年5月29日のニュース