スカーレット回避!ドバイまで白紙に

[ 2008年2月20日 06:00 ]

右目を負傷…寂しそうに馬房で過ごすダイワスカーレット

 フェブラリーSに出走予定だったダイワスカーレット(牝4=松田国)は右目に外傷を負ったため、同レースを回避することになった。松田国師は来月に予定されていたドバイ遠征も中止すると発表。今春のローテーションはすべて白紙となった。

 松田国厩舎のスタッフがスカーレットの目の異常に気づいたのは17日早朝。坂路での調教を終えて厩舎に戻ると「目がいつもより小さく、しょぼしょぼさせている状態」(松田国師)だった。詳しい原因は分かっていないが、調教中に何らかの異物が目に入った可能性が高い。獣医が診察した結果、眼球部に小さな傷がついており「創傷性角膜炎」と判明した。全休日だった18日は馬房で静養し、19日朝にあらためて受診。「見た目には分からないが、患部が発色する特殊なマーカーを入れたら、まだ小さな傷が残っている」(同師)ため、大事を取ってレース回避を発表した。
 松田国師はドバイ遠征に関しても「フェブラリーSを使わないと調整が難しい。検疫で京都競馬場に入厩しなければならないし、坂路やウッドチップのない施設では強い負荷をかけづらい」として中止を決断。大城敬三オーナーにも報告して了承を得たという。
 スカーレットは牝馬2冠を懸けて挑むはずだった昨年のオークスも熱発で直前回避。再び襲ったアクシデントに松田国師は「ファンの夢や期待が大きい馬。大城オーナーや応援してくれているすべての方に、申し訳ない気持ちでいっぱい」と無念の表情で語った。
 幸い症状は軽く、今週末には運動を再開できる見込みだが「今後はどこに目標を切り替えるかを含めて全くの未定」と松田国師。しばらくは厩舎で休養し、患部の回復を待って今後の方針を決定する。

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2008年2月20日のニュース