桂小梅 父の四代目桂梅団治とは師弟だが趣味では“撮り鉄”仲間 毎年2月には個展も開催
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【古野公喜のおもろい噺家み~つけた!】父の背中を追って噺家になり、4月で丸15年。桂小梅(33)がもうひと皮むけようと精進する毎日だ。
5月7日に落語会「二世(にせ)モン」(ツギハギ荘)を開催。林家染八(33)、桂鹿えもん(42)、桂りょうば(54)の“二世”噺家との落語会で、今回は桂春蝶(51)をゲストに招く。
師匠は父の四代目桂梅団治(68)。元々、落語をやるつもりはなかったが、小学3年の授業参観で「シャイだった」という手を挙げない自身の恥ずかしがりな一面を克服するために、父は一計を講じた。愛知県の敬老会で開いた自身の高座に息子を同行させた。着物を着て頭には赤いバンダナを巻いて舞台へ。「小噺をやったらメチャウケて、喜んでいただいた。舞台ってこんなに楽しいんだ」と味をしめた。
父の師匠・三代目桂春団治から「息子に落語をやらせてみたらどや」と言われ、落語の勉強をスタート。「かつら小梅」と名付けてもらった。小学5年で「目黒のさんま」を上方風にアレンジして「池田のさんま」に改作するなど落語にはまった。親子での共演も評判になり、baseよしもとでのライブに父と桂文珍、桂南光、笑福亭鶴瓶と共演するなど大舞台も経験。いつの間にか引っ込み思案な性格は変わった。
ただ、高校進学前、三代目春団治から釘を刺された。「高校生になって、素人としてプロの舞台に上がるのはアカンで」。中学を卒業したばかりの同世代で、本気でプロの噺家として活動する者が出てくる。高校に行きながら片手間では失礼に当たることから「どちらかにせい」と言われ、高校進学後は落語を封印した。
「落語家以外に何かをと。落語から全く離れました」と将来を見据えて模索した。元々、父の影響で鉄道写真を撮ることが趣味。小中学校の卒業文集に「鉄道関係の仕事に就きたい」と記した。だが「高校3年で進路を決める時に鉄道会社も考えたが、落語家が一番いいのかな」と父に相談。鉄道ファンらしく「結局、落語家へのレールが敷かれていたのかも」と笑った。
他の門下へ入門しても「お互いに気を遣うだけ」。11年4月1日、父である四代目桂梅団治へ入門した。「お父さん」から「師匠」へ呼び名が変わり、自身もアマの「かつら小梅」からプロの噺家「桂小梅」となった。
住み込みでなく自宅を出て、通いで修業。2年で年季明けした。修業の間は「厳しかったけど、幼少期の方が怖かった。父は手が出てましたから」と苦笑い。「師匠のおかげで忙しかった」と各地での落語会にも呼ばれた。周囲が気を遣わないでくれたことがありがたかった。口移しでネタを習ったが、1ネタにかなりの時間を要したそうで、師匠は「こんなに物覚え、悪かったんか」と最後は笑っていたそうだ。
親子から師匠と弟子の関係になったが、共通の趣味である鉄道写真撮影、通称“撮り鉄”では仲間。先日も徳島県を走るJR高徳線での撮影に一緒に出かけた。「次は山陰地方へ。国鉄時代から走ってる古い機動車を新緑の季節に撮りに行きます」と趣味の予定もビッシリ。毎年2月には個展「アンズ舎 鉄道写真展」を開催している。
特技は小学3年から習い始めた書道。「毛筆、硬筆が六、七段の腕前」と胸を張る。高座の横に掲げる「めくり」の寄席文字風の文字も得意。先輩、後輩の落語会ポスターの文字を手伝うこともあるそうだ。
15年目を迎え「初心に返ってもう一度、やり直してます」とネタの細部や仕草など研究し直している。「まずは古典落語をしっかり磨き直す」と言いながら、梅団治作「鉄道勇助」も演じる。5月21日には師匠、橘家蔵之助と3人で「松楠居寄席」を開催する。「自分で新作を作ってみたい。古典にも生きてくると思います」。将来的に“五代目梅団治”を継承するか注目されるが「まずは“小梅”を頑張ります」と前を見据えていた。
◇桂 小梅(かつら・こうめ、本名=大崎豊)。1992年(平4)5月18日生まれ、大阪市住吉区出身の33歳。浪速高卒業後、2011年4月、父である四代目桂梅団治に入門。趣味は鉄道写真撮影。特技は書道。
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