高嶋ちさ子の父・弘之氏 92歳でCDデビュー レコ大受賞したら「そんなにうれしいことはない」

[ 2026年4月24日 05:30 ]

愛用するワープロを前に、笑顔を見せる髙嶋弘之(撮影・木村 揚輔)
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 バイオリニストの高嶋ちさ子(57)の父で音楽ディレクターの髙嶋弘之氏(91)がCDデビューする。亡き妻への感謝を込めたシングル「君のいない朝がくる」を6月10日発売。5月18日の誕生日を経て、92歳での挑戦となる。

 「僕の歌はプロの美声とは違うけれど、うまいですよ」と自信を見せる。東芝音楽工業の音楽ディレクターとして、1968年に歌手黛ジュン(77)の「天使の誘惑」で日本レコード大賞を受賞したが、「レコード会社出身の僕としては、日本レコード大賞を受賞したらそんなにうれしいことはない。歌手としての新人賞もいいじゃない!」と愉快そうだ。

 髙嶋氏は64年にザ・ビートルズの日本での初代ディレクターに就任。大ヒットの仕掛け人となった。86年に独立し、クラシックをメインとしたマネジメント事務所「髙嶋音楽事務所」を設立し、現在も音楽ディレクターとして活動している。

 デビューのきっかけはひょんなことだった。20年以上愛用するワープロで仕事中、口ずさんでいた鼻歌を耳にしたスタッフに「そんなに歌が好きならデビューしたら」と言われ「やろか!」と乗り気に。昨年10月、都内で昭和歌謡を歌う初コンサートが実現した。チケットは10日で完売。体を揺らし歌を口ずさむ観客を見て「オリジナル曲も歌いたい」と火が付いた。

 曲はピンク・レディーの「UFO」を生んだ都倉俊一氏(77)、歌詞は「帰って来たヨッパライ」を手がけた元ザ・フォーク・クルセダーズのきたやまおさむ(79)とミリオンセラー作家の2人に依頼した。しっとりとしたメロディーに乗せて歌うのは、2017年に旅立った薫子さん(享年79)への感謝だ。

 「生きている時に言えなかった、ありがとうを今伝えたい。しんみりじゃなく、僕らしく明るくね!」。薫子さんがいたから前を向けた。叱咤(しった)激励された55年間が浮かぶ愛の歌で「僕と同じように、伴侶に先立たれた人の背中を押せたら」と明かした。

 今年はビートルズが東京・日本武道館で初ライブを開いてから60年の節目。「ビートルズに負けてなるものか!とも思うけど、僕は人が好きだから、いろんな土地に行って歌を届けたい」と笑った。 (西村 綾乃)

 ≪日本でビートルズ流行させた≫髙嶋氏は1934年(昭9)5月18日生まれ、兵庫県出身。兄は俳優として活躍した高島忠夫さん。早大卒業後の59年、東京芝浦電気のレコード事業部(現・ユニバーサルミュージック)に入社。日本でまだ無名だったビートルズを社会現象にしようと試行錯誤。「I Want To Hold Your Hand」の邦題を「抱きしめたい」と付け、若者の心をつかんで大ヒットさせた。邦楽では由紀さおり(79)の「夜明けのスキャット」などを手がけた。

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