「豊臣兄弟」仲野太賀“遠い夢”大河初主演に驚き&感謝「頭の片隅に追いやって」“99人側”秀長の景色

[ 2026年1月4日 00:00 ]

「豊臣兄弟!」主演・仲野太賀インタビュー(上)

「豊臣兄弟!」で大河ドラマ初主演、天下一の補佐役・豊臣秀長役に挑む仲野太賀(C)NHK
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 俳優の仲野太賀(32)が主演を務める今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は4日、15分拡大でスタート。豊臣秀吉の弟にして“天下一の補佐役”の豊臣秀長を主人公に、兄弟の奇跡の下克上を描く。豊臣家を題材にした大河は1996年「秀吉」以来、実に30年ぶり。戦国大河は2023年「どうする家康」以来3年ぶりとなる。大役に挑む心境や撮影の舞台裏を仲野に聞いた。

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。戦国乱世を舞台に、豊臣兄弟の絆とサクセスストーリーを紡ぐ。秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。

 仲野は06年に俳優デビュー。07年「風林火山」で大河初出演を果たし、今回は19年「いだてん~東京オリムピック噺~」以来7年ぶり6作目。主演は初となる。

 「その都度、作品の真ん中に立っている先輩方の背中が本当にカッコいいと感じていて、いつか自分も大河ドラマの主役を演じてみたいという憧れはありました。ただ、その夢がどれだけ遠いものなのか痛感する時もあって、気づいた頃には頭の片隅に追いやっている自分もいました。そんな中、今回のオファーを頂いたので、隅っこにあった大きな夢が突如、目の前に現れたような驚きがありました。これまでのたくさんの仕事が全部ここにつながっている、ここに導いてくれたと思えて、これまで出会った人たちの顔が浮かびました」

 秀長については「三英傑のような天下人が100人に1人のカリスマだとすれば、秀長は残りの99人側にいる人なのかなと思っています。だからこそ、秀吉には見えなかった市井の人々の景色が、秀長には見えていたんじゃないのかなと。そこを凄く大事にしたいと考えています」と解釈。秀長ゆかりの奈良・壷阪寺(高市郡)を訪れた際、その思いを強くした。

 「秀長の公像があるのですが、作られたのは大坂夏の陣(1615年・慶長20年)の後とされていて。秀長が亡くなったのは随分前(1591年・天正19年)なのに、公像が作られたというのは不思議な話らしいんです。つまり、徳川の時代になっても、誰かが残したいと思ったんじゃないか。そこから秀長の人間性が推測できるんじゃないか、と。あらゆる人に目線を合わせながら、手を差し伸べながら、豊臣の時代を支え、守るべく奮闘した人なのかなと考えています」

 史実の秀長像を踏まえた上で、今作の役作りは「生き生きと、生命力のある人物として演じたいと思っています。百姓として家族に平和に暮らしたくても、戦国の世はそうはいかない。受け身の人ではなく、能動的に自分らしく生きるエネルギーが物語の推進力になれば、と考えています」。史料が多くはない秀長を、キャラクターとしての立体化に臨む。

 今年6月5日、山形ロケでクランクイン。「最初は肩をぶん回していたのですが、途中で肩を痛めて(笑)、今は休憩をしながらゆっくり走っている感覚です。大河の撮影は短距離走ではなく、マラソンだと実感しています。憧れだった大河ドラマの座長然とした男になれるかな、と思い描いてみたりしましたが、いきなりそんなふうになれるわけもなく。いざ現場に入ってみると、ありのままの自分すぎて、もう自分らしくいくしかないなと思いました(笑)」と自然体。「いいコンディションを1年半保つには、休みがとても大切。大河ドラマは基本的に土日が休みという素晴らしい環境で、生活にリズムが生まれて健康的に過ごしています」と順調そのものだ。

 池松は2学年上で、プライベートでも親交がある兄貴的存在。共演した10年のNHK終戦特集ドラマ「15歳の志願兵」は名古屋放送局制作で、若き2人が秀吉ゆかりの名古屋で過ごした縁もある。

 「現代のドラマとして戦国時代をどう表現するのがベストなのか、僕たちが今この作品に参加する意味は何なのか。池松さんとは作品についても色んな意見を交わしています」

 10代から旧知の2人が新たな豊臣兄弟像に挑む。いよいよ1年間にわたる長丁場の幕が上がる。

 =インタビュー(下)に続く=

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