今年も命懸け!ニュイヤーロックフェスティバル
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【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】ファンに愛され続ける年越しライブの1つにロック歌手の内田裕也さんが1973年に始めた「ニューイヤー・ロックフェスティバル」がある。裕也さんは2019年に79歳で亡くなったが、頼もしい後輩ミュージシャンたちが遺志を継ぎ、今年53回目を迎える。
ハードコアバンド「湾岸の羊~Sheep living on the edge~」のHIRO(58)がエグゼクティブプロデューサーを務め、日本を代表するヒップホップ界のレジェンドZeebra(54)が共同プロデューサーとして奔走する。
2人は11月17日、裕也さんが眠る港区内の寺を訪れて墓前に開催を報告した。存命であれば86回目の裕也さんの誕生日だ。これより前、HIROはまず9月2日のジョー山中さんの誕生日に鎌倉に眠るジョーさんの墓前に足を運んだ。
裕也さんとともに礎を築いてきたレジェンドだ。その墓前で“対話”し、天国のジョーさんから「好きなようにしたらいいよ」の言葉をもらって奮起。「そう言われた気がした瞬間にやる気がみなぎってきました」とHIROは明かす。
その前日には既にZeebraとミーティングを行うなど、準備に怠りはなし。「来年出来るかも分からない。1回1回を遺作のつもりで挑んでいるので、今年も命懸けでやろうと思います」と気合いを込めた。
裕也さんが亡くなって七回忌を迎え、観客の層も変わり、新しいファンも増えている。Zeebraは「魂から選んでいるラインアップ。どんどん我々の下の世代に続いていって欲しい。裕也さんも喜んでくれるんじゃないかな」と語った。
さらに「(出演オファーの)声をかけさせてもらう時に、“裕也さんがやっていたニューイヤーだよ”と前提に相談しているので、レガシーを続けていくというつもりで参加してくれているんだと思います。その感じはずっと残していきたいなと思います」と言葉を継いだ。
会場の東京・渋谷ストリームホールでは3回目の開催となる。HIROは「1973年、このニューイヤーロックフェスティバルが産声をあげたのが渋谷ですもんね。今の渋谷はまさに未来都市のような感じ」と時代の流れも肌で感じている。
「オープニングでも良いから出させて欲しい」との声が殺到し、出演が決まったバンドも10組を超えた。Zeebraは「裕也さんがやられていた頃からの“不良性”を大事にしているので、そこを感じられる表現者を選ばせてもらっている」と説明。HIROは「今年は仲野茂さんが出演します。アナーキーのドラムの小林コバンさんと始めたデカチンでの参戦です」と明かした。
出演バンドの音楽のジャンルも幅が広がった。Zeebraは「ロックもロックンロールから始まって、パンクロック…ロック自体もブルースがあったり、ジャズがあったり、いろんなものがあるように、ヒップホップもその前にファンクとかリズム&ブルースがあって、ブルースにたどりつく…。日本で生まれ育った、ストリートに生きてきたやつらの叫びとかあるべきだと。裕也さんと初めてお会いしたとき“最近ヒップホップやりたい”っていうやつが多いんで、おまえ(Zeebre)の音楽を聴けって言ってるからな”と言ってくれたんです」と振り返る。その上で「裕也さんはヒップホップもロックだと思ってるんだなと。その頃、キングギドラ(バンド)で政治系の発言もバリバリやっていて、それをすごく褒めていただいたんです。そのスピリットは完全に継いでます。裕也さんがロックを日本に根付かせるために、オレもヒップホップを根付かせるためにやってきた。そういう意味でも本当の先輩と思っています」と強調した。
HIROは「不良性というか、傷つけられて傷ついて、それをリリック(歌詞、言葉)や作品にしてきて、それが魂の叫びにつながっていく。傷つけば傷つくほど、人ってどんどん優しくなっていく。それこそニューイヤーのテーマで、平和と愛。Love&Peaceですよね。机上のLove&Peaceじゃなくて、本物のLove&Peace。アレコレもめまくって、でも仲良くなって、超親友になっていく。裕也さん、力也さん、桑名正博さんも10代からの付き合い。僕とZeebreも10代からですからね。先輩を蹈襲しているなと感じます」としみじみ語った。31日は午後4時開演。KYONO BANDや呂布カルマ、電撃ネットワークの出演も決まっている。
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