「最後は結局、気持ちっしょ」──RAZOR・NIKKYが語る、止まらないドラム人生

[ 2025年11月25日 15:00 ]

【画像・写真】「1打に魂を込める」──RAZOR・NIKKY “内なる獣”を叩き起こす「In CREATURE」
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5人組ロックバンド「RAZOR(レザー)」のドラマー・NIKKY。10月にリリースされた最新曲「In CREATURE」で見せた獣のようなドラミングの裏には、少年時代から変わらない衝動がある。オンラインで行ったソロインタビューでは、ドラムとの出会いからRAZOR加入、そして「気持ち」で走り抜ける現在地までを語ってくれた。(ヴィジュアル系特集取材班)

「1打に魂を込める」──RAZOR・NIKKY “内なる獣”を叩き起こす「In CREATURE」

 最初の衝撃は中学3年の夏。個別指導塾の講師がヘビーメタル好きで、X JAPANやSEX MACHINEGUNSのCDを貸してくれた。スピーカーから響いた“ドコドコ”という音が、人生を大きく変える。

 「何も分からない状態で聴いた時、新たな世界の扉が開いたんです。ギターやボーカルじゃなく、ドラムの音ばかり追ってました。調べたら“ツーバス”っていうんだと知って、両足で踏むなんてかっこいいなと。それがすべての始まりです」

 家にはマリンバを演奏する姉がいて、打楽器が自然に身近だった。姉のマーチング用練習パッドを「勝手に使って」練習に明け暮れる。

 「スティックだけ買って、ドラムセットでの練習は町のスタジオで叩いてました」

 始めたばかりの頃から、なぜか“叩ける”感覚があった。「自分は天才だ、才能があるって本気で思ってた(笑)。自己評価120点。頭のネジが外れてたおかげで、ここまで来られたと思います」。

 高校時代はドラムスクールの仲間とコピーバンドを結成。演奏したのはX JAPAN、hide、Hi-STANDARDなど。憧れのツーバスの音を再現しようと、若さと勢いで荒々しく踏み鳴らした。「当時は無茶してましたね。できないことをやろうとして、気づいたら少しずつできるようになってた」。

 初めて自分のドラムセットを手に入れたのは、ずっと後の20代前半。すでにバンド活動を始めていた頃だった。その後、いくつかのバンドを経て、RAZOR加入が決まったのは2019年11月。前任ドラマーの脱退を受けて声がかかり、翌年2月に正式加入。しかし直後にコロナ禍が襲う。

 「せっかく入ったのに、という気持ちはもちろんありました。でもRAZORは早い段階で無観客配信に切り替えられた方だったので、“みんな同じ状況だし仕方ない”と受け入れました」

 活動の波がある中で、「音楽から少し離れたい」と感じる瞬間もある。「年に何回か“疲れたな”って思う時があります。でもそんな時は原点に戻るんです。中学の頃に聴いたバンドや青春時代の曲を聴くと、“これだけやってきたんだ”って気持ちが戻る」。

 そんな時に聴く“お守りソング”は、dustboxの「Jupiter」。「落ち込んだ時に聴くと、“よし、やったろう”って気持ちになります」。

 大切にしている言葉も、かつての座右の銘から少し変わった。以前は人気漫画「カイジ」の台詞から「人間祈るようになったら終わり」を信じていた。「それが最近は“神様に頼ることも大事かな”と。結局、何事も“気持ちっしょ”って思うようになりました」。

 ライブ中、ふと不安がよぎることもある。「この後の曲、うまく叩けるかな」と。しかしそのたびに自分に言い聞かせる。「大丈夫、楽しもう。そう思えた時って、やっぱりうまくいくんですよ。ライブの場数、経験が物を言うと言いますか。ツアー中も後半になると、もう無敵モードに入って、ちょっとしたトラブルがあっても“それもライブだな”と思えるんです」

 信じているのは心の鼓動。中3の夏に鳴ったツーバスの衝撃から今日まで、止まることなくスティックを振り続けてきた。その音の源は、いつだってただひとつ――

 「気持ちっしょ」

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