「Shunが光って見えた」――隼人が“運命の声”を見つけた改札前、DuelJewel結成前夜

[ 2025年10月15日 15:00 ]

【画像・写真2枚目】「死と恋の境界を歌いたかった」――DuelJewel隼人が紡いだ「待宵月」に込めた祈り
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 5人組ロックバンド「DuelJewel」(デュエルジュエル)のボーカル・隼人が東京・スポニチ本社でソロインタビューに応じた。バンド結成前夜の物語から今に至る心境まで。全ての始まりは、JR高円寺駅の改札前で起きた、ある確信だった。(ヴィジュアル系特集取材班)

【隼人連載①】「死と恋の境界を歌いたかった」

 高校へは進学せず、音楽の専門学校に通いながら、来る日も来る日も“本気でプロを目指せる仲間”を探していた日々。運命の歯車が回りだしたのは、JR高円寺駅の改札前だった。

 人波が行き交う昼下がり。待ち合わせ場所に姿を見せた同年代の少年に、視線は釘付けになった。のちにギタリストとして共に歩むことになるShunだった。

 「最初に会ったのがShunちゃんでした。駅の階段を降りてきた時、“こいつだ!”って瞬間的に確信しました。本当に光って見えたんです。不思議でしたね」

 それまでに100人以上と顔を合わせても決められなかった“相方”が目の前にいた。2人はすぐに意気投合し、すぐさまShunの同級生だったドラムのばるを電話で呼び出す。この日を境に、3人はDuelJewelとして、長い旅路を歩み始めることになった。

 音楽の道へと突き動かした原体験は、小学5年生の頃にまで遡る。友人の姉がチケットを取ってくれたB'zのライブ。ミリオンセールスを連発していたロックシーンの巨人が放つ音と光の洪水に、隼人少年は文字通り衝撃を受けた。

 「初めて生で観たライブでした。僕の原点の一滴は、間違いなくB'zですね」

 いつか自分もあの場所に立ちたい。その強い願いがあったからこそ、バンド結成までの道のりは決して平坦ではなかった。実績を積まなければライブハウスのステージに立つことすら難しい時代。信頼できる仲間を見つけることが、何よりも大きな壁だった。

「どういう音楽をやりたいか。その方向性が一致しないと、お互いに無駄な時間になってしまう。だから、『絶対にこいつだったら大丈夫』と思えるまでは始められない、と心に決めていました」

 その揺るぎない信念が、高円寺での運命的な出会いを引き寄せたのかもしれない。

 決して順風満帆ではなかった道のりを経て、今、隼人の胸に深く刻まれている言葉がある。「父親ぐらいの世代の方に教わったんです。『人事を尽くして天命を待つ』って。若い頃はどこか後ろ向きに聞こえましたが、今はすごく響きます」

 目の前の仕事、作品、そしてファン。そのために自分の持てる力を尽くす。その先は天の領域。その心境は、新アルバム「Eclipse」にもにじむ。タイトルが示す「日蝕」は、光と闇が交差する瞬間だ。

 「僕らは、僕らに見えている範囲をちゃんと照らして進むだけ。それが結局、こうやって今も音楽をできていることに導いてくれたんだと思います」

 高円寺の雑踏の中で見た、あの日の“光”。隼人が信じた直感は、今もなおDuelJewelを前へと押し出している。

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