「旅と日々」、釜山映画祭で絶賛!

[ 2025年9月20日 17:22 ]

釜山国際映画祭コンペ部門で上映された「旅と日々」の(左から)三宅唱監督、シム・ウンギョン、髙田万作
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 三宅唱監督(41)の最新作「旅と日々」が9月19日、開催中の第30回釜山国際映画祭コンペティション部門で公式上映された。メイン会場「映画の殿堂」の800席が満席となる注目度。上映後は温かい拍手に包まれ、その中を三宅監督と主演のシム・ウンギョン(31)、髙田万作(18)が登壇し、Q&Aに応じた。

 「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)、「夜明けのすべて」(24年)など、作品を発表するごとに国内外から熱い視線を集める三宅監督。最新作は漫画家つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、行き詰まった脚本家が旅先での出会いをきっかけにほんの少し歩みを進める物語だ。

 三宅監督は「自分が初めて映画を作った時の気持ち、あるいは初めて映画館で映画を観た時の気持ち、そういう驚きを皆さんに感じてもらいたいと思ってこの作品を作りました。それが、劇中劇という構造にするアイデアに結びつきました。この映画は旅についての映画ですが、映画そのものについての映画です。映画が何か、という答えはたぶん誰にも分かりませんが、不思議な現実だなという驚きを感じることが僕はとても面白いと思っています」とあいさつ。

 シム・ウンギョン演じる脚本家の李、堤真一演じるべん造の掛け合いの演出について聞かれると、「原作であるつげ義春さんのマンガがベースにあり、マンガの通りのセリフもあれば、僕が少し加えたものもありますが、原作自体に悲しみもありながら軽やかな笑いもあるんです。それを映画で演じるのはとても難しいんじゃないかと心配していましたが、シム・ウンギョンさんと堤真一さんの2人が、丁寧に、真剣に演じてくださったからこそ軽やかになったのだと思うんです。2人は別に笑いを取ろうなんて思っていません。役として、本当に人生について考えている。その姿に僕も愛着があるし、チャーミングだなと思っています。きょう皆さんもそれを感じてくれたんだなと思って、もっと2人の会話を書けばよかったなと思ったぐらいです」と原作の持つ力、さらに俳優の存在感の大きさについて語った。

 監督の演出について聞かれた髙田は「劇中映画の登場人物だということを意識してお芝居をした方がいいのか、とうかがったときに、そこは考えなくてもいい。とにかく、万作君らしく芝居をしてくれれば、とおっしゅっててただき、すごく自然に自分らしく臨むことが出来ました」と監督とのやり取りを明かした。

 故郷・韓国でアジアプレミアに臨んだシム・ウンギョンは「ここ数年間いただいた台本の中で、この映画の台本が一番好きでした。というのも、この物語自体が私の物語のように感じられたからです。誰もが李のような状況になったことがあると思います。この映画を見ながらスクリーンの中に入って、自分自身を見つけるための旅を一緒にできればいいな、と思っています。この映画は私にとって運命のようで、もし私がいつか自伝を書くとしたら、まさにこの映画の通りになるだろうと思うくらい、とても親しみを感じました。そして、これはみんなの物語でもあると思います」と訴えた。

 最後には、監督からは「何回見ても楽しめる作品だと思います。ぜひまた観てもらえたら嬉しいです」、シム・ウンギョンからは「たくさんの方に一緒に旅に出ていただけたことを本当に感謝しています」、そして髙田が「とにかくたくさんの人に見てほしいです。この映画は観れば観るほど魅力が増していくし、不器用で純粋な登場人物たちに、必ず心を奪われるのではないかと思います」とアピールしてイベントを締めくくった。

 11月7日に東京・TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほかで全国ロードショー公開。

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