“もう頑張れない…”脳がショートした夜を越えて――Baby’z Breath吉野瑞穂、声優からの転身と仲間がくれた居場所

[ 2025年8月16日 15:00 ]

【画像・写真2枚目】「諦めなければ道は続く」──Baby'z Breath吉野瑞穂、新曲に託した“ガラスの意志”(撮影・陽葵はるね)
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 アイドルグループ「Baby’z Breath」(ベイビーズブレス、通称ベビブレ)に新風を吹き込む吉野瑞穂。声優としてキャリアを積み、なぜ今、アイドルのステージを選んだのか。加入から半年、スポニチ東京本社でのインタビューで明かしたのは、華やかな世界の裏にあった苦悩と、それを乗り越えさせた仲間との固い絆だった。(「推し面」取材班)

 幼い頃、「キラキラした衣装で歌って踊る女の子」が大好きだった吉野。いつしか「なりたい女性像」そのものになっていた。しかし、厳格な家庭環境は夢に挑戦することを許さず、その思いは一度、心の奥底にしまい込まれる。

 転機は、声優として活動していた中で訪れた。歌やダンスの仕事も多くこなし、表現の幅を広げたいと考えていた矢先、現在のプロデューサーから声がかかる。「このタイミングで素晴らしい機会をいただけた」。その言葉には、遠回りしたからこその実感がこもる。新曲『ガラスのダイス』の歌詞は、まるで自身の人生をなぞるかのようだ。運命の賽(さい)は、投げられた。

 だが、新たな道は平坦ではなかった。加入直後、押し寄せるスケジュールとプレッシャーに心と体が悲鳴を上げる。不安で眠れない夜が続き、ついに脳がショートしたかのように、人の話が頭に入ってこなくなった。「やりたいことなのに、頑張れない」。理想と現実の乖離に、一人さいなまれていた。

 その心を溶かしたのは、他ならぬメンバーの存在だった。もともとメンバーに友人が多かったこともあり、仕事仲間になることへの一抹の不安は、優しさの前で杞憂に終わる。「休んでいいよ」「何かあった?」。気遣う言葉が、張り詰めていた糸を優しくほどいていく。時に厳しい意見も、それは期待の裏返しだと信じられる。だから今も、ステージに立つとき、一人ではないと感じられる。

 「なせばなる、じゃないですけど、自分はやればできる」。その自信は、決して揺らがない。それは根拠のない強がりではなく、挫折の淵で手を差し伸べてくれた仲間がいるからこそ持てる、本物の強さだ。人に頼ること、休むことの大切さを知り、もう何も恐れない。

 支えてくれる仲間がいる。その事実が、吉野を何度でもステージへと奮い立たせる。その物語は、最高の仲間たちと共に、まだ始まったばかりだ。

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