「あんぱん」嵩生還お粥&のぶ空襲茫然「戦争パート」も“エンドカードなし効果”如実 プラス5秒の余韻

[ 2025年6月22日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第60話。若松のぶ(今田美桜)は焼け野原に立ち尽くし…(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は23日から第13週「サラバ 涙」に入り、劇中の時代は戦後に移る。今年は戦後80年の節目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏の実体験を基に、第11週・第12週と本格的な「戦争パート」に2週を割き、“朝ドラの域を超えた”展開や描写がSNS上で反響を呼んだ。今作は、オンエアの最後に流れる朝ドラ恒例の視聴者投稿コーナー「エンドカード」がないが、異例の試みによる“効果”も如実に表れた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。やなせ氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。

 第11週「軍隊は大きらい、だけど」(6月9~13日)は、小倉連隊に転属した柳井嵩(北村匠海)への理不尽な鉄拳制裁から始まり、親友・辛島健太郎(高橋文哉)との再会、最愛の弟・柳井千尋(中沢元紀)の激情が紡がれた。

 第12週「逆転しない正義」(6月16~20日)は「アンパンマン」へとつながる今作の根幹テーマが副題。中国・福建省の駐屯地を舞台に、紙芝居による宣撫活動、凄絶な空腹との闘い、幼なじみ・田川岩男(濱尾ノリタカ)と地元の少年リン・シュエリャン(渋谷そらじ)の苛烈な運命、亡き父・柳井清(二宮和也)との対話、そして、高知空襲が描かれた。

 空襲と焼け野原のシーンは、デジタル撮影技術「バーチャルプロダクション」を朝ドラ初導入。朝ドラ初出演の妻夫木聡が“戦友”八木信之介役を熱演。「戦争パート」を通じ、圧倒的な存在感を示した。

 “エンドカードなし”の狙いについて、制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは「5秒(エンドカードの表示時間)とはいえ、たった15分の朝ドラにおいては貴重な尺ですから、ドラマ本編に足すことで、より豊かな表現、物語を視聴者の皆さまにお届けしたいという思いです」と説明。ついに想いが通じ合った原豪(細田佳央太)と朝田蘭子(河合優実)が夜汽車に揺られる第29話(5月8日)なども、余韻のあるラストとなったが、「戦争パート」でも一層、その効果が感じられた。

 重度の栄養失調から生き延びた嵩がお粥をかき込んだ第59話(6月19日)。若松のぶ(今田美桜)が焼け野原に立ち尽くした第60話(6月20日)。インターネット上にも「余韻が…15分とは思えないほどの神回」「ここで今作のエンドカードなしが生きるのか」(第59話)「無言、無音、無表情。凄かった」「ラストシーンののぶの表情が頭から離れない」などの声。視聴者の心をわしづかみにした。

 「戦後編」の展開と描写も注目される。

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