「虎に翼」脚本・吉田恵里香氏 座長・伊藤沙莉を絶賛&感謝「表情筋は芸の域」「周囲を笑顔にさせる天才」

[ 2024年9月15日 12:00 ]

虎に翼」脚本・吉田恵里香氏インタビュー(3)

連続テレビ小説「虎に翼」第1話、女学校時代から寅子の喜怒哀楽を体現してきたヒロイン・伊藤沙莉(奥)(C)NHK
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 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)も残り2週間。オリジナル脚本を手掛けた吉田恵里香氏(36)が伊藤の演技や座長ぶりを絶賛、感謝した。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田氏が脚本を担当した朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪(佐田)寅子(ともこ)の人生を紡ぐ。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となった。

 伊藤は初回(4月1日)、女学校最終学年を迎えた17歳の寅子から、最新第120回(9月13日)、56歳の寅子までの喜怒哀楽を体現。口癖「はて?」は実に約90回を数え“七色の変化球”“七色の声”ならぬ“七色のはて?”を放つ。戦地に向かう優三(仲野太賀)や新潟で2人暮らしの優未(竹澤咲子)との“変顔対決”、イマジナリーを含む“5人の寅子”が名字変更を自問自答した際の演じ分けなど、変幻自在の演技と表情で視聴者を魅了し続けている。

 伊藤の魅力や凄さについて、吉田氏は「台詞のない演技でも感情がビビッドに伝わってきますし、芸の域に達するぐらい表情筋が発達していらっしゃって、泣きの演技をはじめ、本当に素晴らしいの一言です」と称賛。「きっと伊藤さんならここまでやっても寅子が嫌われないというラインで書くことができて、とても助けられました」と全幅の信頼を置いていたと明かした。

 アラフォーの寅子も印象的。「もっと大人っぽい演技になりがちなのかなと思うんですけど、口調は寅子らしさ、若々しさを残しつつ、眼差しや微笑み、所作で年齢を重ねた変化を演じ分けていらっしゃるのが本当に凄いですよね。映像を見るたびに、いつも思います」と舌を巻いた。

 NHK局内で執筆にあたったことも多く「割と収録スタジオに顔を出させていただいた方だと思うんですけど、いつお邪魔しても伊藤さんの笑い声が聞こえてきて。私がお会いした時の伊藤さんはいつもニコニコで、ピリピリされていることは一度もありませんでした。お話させていただいても“このシーンは感動しました”とか、私の方が元気を頂いて。周囲を笑顔にさせてくれる天才だなと実感しました」と感謝した。

 =インタビュー(4)に続く=

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