伊藤匠叡王 タイトル獲得祝う宮田一門会出席 25歳まで酒&ギャンブル禁止も「教え守って…師匠に感謝」

[ 2024年9月15日 21:53 ]

一門主催の祝賀会であいさつした将棋の伊藤匠叡王(右)と師匠の宮田利男八段(左) (撮影・小田切 葉月)
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 将棋の伊藤匠叡王(21)が15日、都内で行われた一門主催の叡王獲得祝賀会に出席した。今年6月に藤井聡太王将(22)=7冠=からタイトルを奪取し、師匠の宮田利男八段(71)率いる一門メンバーらが企画。関係者含め約100人が集まり、伊藤の活躍をねぎらった。

 ストライプのスーツにシルバーのネクタイを締めて登場した伊藤。温かい拍手に迎えられ、「今まで藤井さんに勝てないことが続きましたが、なんとか星を集められました。皆さんの応援が力になりました」とあいさつ。一門のルールである「25歳まで酒とギャンブルは禁止」にも触れ、「その教えを守って規則正しく生活できたことで、今回タイトルを獲得できた。師匠に感謝したい」と満面の笑み。それを聞いた宮田は「何を言ってるんだ」と言いながらも、うれしそうな表情を見せた。

 さらに宮田とは、タイトル賞金を山分けするという約束事をしている。伊藤は「竜王と名人を獲った時の約束なので、今回はそれに当たらないと思っています」ときっぱり。宮田も約束を覚えており、「名人、竜王になったら賞金半分!分かった!?」と聞くと、伊藤は「はい」と苦笑していた。今後の目標については「内容を重視した将棋を指したい」と力を込めた。

 最後は宮田が叡王にちなみ、「伊藤匠、えい、えい、おー!」と右手の握りこぶしを突き上げる。伊藤、そして会場中が笑顔となり、一門の祝賀会を結んだ。

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