新将棋会館オープン! こだわりたっぷりの新会館に羽生善治会長「良い形で時代をつないでいければ」

[ 2024年9月8日 12:25 ]

<新将棋会館お披露目>あいさつする羽生会長(撮影・白鳥 佳樹)
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 日本将棋連盟創立100周年にあたる8日、東京都渋谷区に新将棋会館が完成し、同所でお披露目式が行われた。藤井聡太7冠(22)、羽生善治会長(53)らトップ棋士が揃って登場。式典後には羽生が報道陣の取材に応じ、新将棋会館への思いを語った。

 改めて100周年を迎え、「言葉で100周年と言うのは簡単ですが、とても長い年月。将棋界を支えて下さるかたがいたからこそ、今日を迎えることができた。ここを一つの大きな契機として、そのご恩に報いるように頑張りたい」と話す。テープカットセレモニーでは笑顔も見せており、「テープカットをして、この場所に移るんだと改めて実感した」とうなずいた。

 新将棋会館は、現在の将棋会館の最寄りであるJR千駄ケ谷駅の目の前に完成。ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビルの1階に移転し、対局室の増設に加え、椅子対局室や将棋連盟のオリジナルコンテンツの配信も可能な和室のスタジオも設けられている。現在の場所と違う点は、ワンフロアで対局室や事務局など全て完結していること。「対局室も増えましたし、静かに対局に打ち込める。良い場所に移ることができたと思います」と語った。

 公式戦は今年いっぱいは現会館で指され、年明けから新会館での対局が始まる。新たな会館完成の喜びとともに、長く親しんできた現会館への惜別の思いもある。「今までの会館は自分自身が将棋を覚えてから、初めて大きな大会に出た場所。歩んできた道が凝縮されている感じがあり、そこを離れるのは寂しい気持ちもある」という。それでも「新しい場所に移って、また将棋の新しい歴史が始まると実感。良い形で時代をつないでいければ」と前を向いた。

 10月1日には道場とショップ、カフェを併設した店舗「棋の音(きのね)」もオープン。道場にカフェを併設することで、道場で指す子どもを待つ親御さんの憩いの場に。コーヒー好きで知られる佐藤康光九段が監修した「康光ブレンド珈琲」や、棋士の画像がプリントされたカプチーノなどを提供。駅前というアクセスの良さから、将棋ファン以外の人も気軽に入れるような雰囲気にもなっている。午後6時以降はアルコールメニューも提供。イベントブースもあり、「どんな形ならたくさんの方に楽しんでいただけるのか、深く考えていきたいと思います」と力を込めた。

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