シンプルな「いってらっしゃい」が心強かった…UNICODEスア 夢の挑戦を家族は静かに受け入れてくれた【ソロインタビュー連載第3回】

[ 2024年8月3日 11:00 ]

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 女性5人組K-POPグループ「UNICODE(ユニコード)」が日韓のエンタメ界に新風を運んでいる。日本デビューシングル「HELLO WORLD」の収録曲「呼んで(Blur)」がオリコンデイリーシングルランキングで2位を記録。8月1日からは日本テレビ系「DayDay.」の8月度エンディングテーマとしてオンエアがスタートした。全員日本人のK-POPグループという異色の存在としてネット上で大きな反響を巻き起こしている中、知られざる彼女たちの素顔に迫るべく5人それぞれにソロインタビューを敢行。3回目は「UNICODEのエナジー」SOO-AH(スア)です。

 ――日本デビューにあたって全国各地でイベントを行ったと思いますが、思い出に残っているエピソードや場所はありますか?
 「私たちが日本に戻ってきて、東京で1カ月ほどリリースイベントを行いました。大阪に行く前日の東京での最後のリリースイベントの際に、ファンの方々が『大阪行ってらっしゃい。東京ありがとう』というスローガンを掲げてサプライズをしてくださり、とても感動して涙が出ました」

 ――その感動をもう少し具体的に言葉で言い表せますか?
 「胸がギュッとするような感動でした。リピートして来てくださるファンの方々もいて、温かい家族が応援してくれるような気持ちになりました。『すぐに帰ってくるよ』という思いで頑張れました」

 ――日本と韓国で活動してみて、メディア出演や活動の仕方、ファンの反応に違いはありますか?
 「韓国では、いろんなグループの方々と一緒に番組に出ることが多く、その際に他のグループのステージを少し拝見することができ、とても勉強になります。一方、日本では1つのグループに対してスタッフの皆さんがしっかりとサポートしてくださり、長い時間をかけて番組を作ってくださるので、安心感があってやりやすいです」

 ――日本と韓国のメディア出演を通じて学んだことや気付きはありますか?
「日本ではいろんな質問をしていただくので、事前に日本や韓国の文化について学んだり、どういう発言をすればいいかを前もって考えるようになりました。そのおかげで知識も増えていると感じます」

 ――UNICODEは日本人のK-POPガールズグループとして注目されていますが、このグループのメンバーになることを目指した理由を教えてください。
 「私が15歳ぐらいの頃に(韓国の男性グループ)SHINeeというグループにハマり、ライブを見に行くようになりました。ステージで楽しそうに踊り、トークをする姿を見て、私もそんな風に楽しく仕事がしたいと思いました。しかもSHINeeの方々が韓国人なんですが日本語が上手で、日本人の私でも楽しめるトークをしているのを見て、私も韓国に行って多くの人を楽しませたいと思い、目指すようになりました」

 ――目標にしているアーティストやグループはありますか?
 「はい。私はEXIDという韓国のガールズグループを目標にしています。最初は小さな会社からスタートして、自分たちで売れるための努力をされて有名になりました。一人のメンバーのパフォーマンスがきっかけで一躍注目を浴びて、そこから爆発的に人気に火が付いたんです。小さいながらも自分たちを信じて毎日努力を積み重ねていく。そのチャレンジ精神が素敵だと思い、心に響きました」

 ――日本の出身地はどちらですか?
 「私は福岡県出身です」

 ――福岡での思い出や出身地の好きなところはありますか?
 「福岡は都市の中心部に大きな建物やショッピングスポット、美味しいご飯屋さんがあり、車や自転車で都市部を離れると自然がたくさんあります。私自身も色々街中で遊び終わって、夕方ぐらいから自然の方に行って、山や川、海などで遊んだり。都会と自然を両方楽しめる感じが、とても気に入っています」

 ――海と山だとどちらが好きですか?
 「私は山が好きです。山登りをして、木にブランコを作ったりして遊んだこともありました。もちろん海も好きで、釣りをしたり、潮干狩りをしたりしていました」

 ――釣った魚で一番印象深いものはありますか?
「最初は魚を釣ってたんですけど、たこ焼きが好きなのでタコを釣るようになりました。その場でたこ焼きを作って食べたことがあります。たこ焼き器もガスで火のつくものを持参していました」

――たこ焼きの食べ方にこだわりはありますか?
「そのままを味わいたいのでシンプルに出汁と塩です。それと、ごま油と塩で食べるのも好きです。1つこだわりなんですが、タコが釣れなかった時のために、冷凍のシーフードを必ず持っていっていたので、釣れても釣れなくてもたこ焼きは必ず食べていました」

 ――地元を離れて、韓国に行くと決めた時の周りや家族の反応はどうでしたか?
 「自分に自信がなくて友人にはあまり話さなかったんです。本当に夢をかなえて戻ってこられるかって分からないので。自分の中にとどめて、こっそり行ってこようということで友人にはほとんど話していませんでした」

――ご家族はいかがでしょうか?
「大学も韓国に通っていたのですが、デビューのために渡韓することになった時は、親も不安が大きかったと思います。とても心配症なんですが、今回はあまり口出しせず『自由に好きなようにしておいで』と送り出してくれました。『心配している』とか言われると、私自身も不安になってしまったかもしれません。それが『いってらっしゃい』とだけ言ってもらえたことが、心強かったです。そして『いつでも帰ってきて大丈夫』と言ってくれました」

――韓国での生活で気づいた日本の良さはありますか?
「韓国ではすぐにどこかでお手洗いを借りることが難しいんですが、日本ではどこでもお手洗いを借りやすいことです。あとは、おもてなしの心ですね」

――UNICODEを調べようとすると、IT用語の「Unicode」が上位に来ることでちょっとした話題になっています。グループの情報に素早くアクセスするために実践している方法はありますか?
「Googleで調べるときは『UNICODE アイドル』や『UNICODE K-POP』といった関連ワードを一緒に検索するようにしています。また、インスタグラムやXなどSNSで検索すると最新情報がキャッチできるのでおすすめです」

――最後に、個人としてとグループとしての目標を教えてください。
「個人的には野外の活動が好きなので、そうした外で活発に動けるアクティブな番組に出演したり、人とお話したり人見知りしないことからバラエティー番組に挑戦したいです。グループとしては、韓国、日本それぞれの音楽番組で1位を取りたいです」

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