宝塚音楽学校入学式で理事長が宙組生急死受け改善取り組み強調 新入生40人に「1人で抱えず相談を」

[ 2024年4月19日 12:11 ]

憧れのタカラジェンヌへ第一歩を踏み出した宝塚音楽学校の新入生                              
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 タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)で19日、第112期生の入学式が行われた。

 倍率12倍を突破した40人は憧れのグレーの制服に身を包み、緊張した表情ながらも笑顔で式に参加。コロナ禍でさまざまな制限の中、入学式を行ってきたがこの日は生徒もマスクを外して国歌や校歌を歌うなど5年ぶりの通常開式となった。

 宝塚歌劇団では、昨年9月に宙組劇団員が急死。先輩らからのパワハラを訴える遺族と、いじめはなかったとする劇団で意見の相違があったが先月28日、劇団側がほぼ全面的にパワハラを認める形で一応の決着をみたばかり。この日も宝塚歌劇団の理事長で、同校の理事長でもある村上浩爾氏が登壇し「不安な思いや心配があったと思いますが、そのような状況でも“何としても宝塚歌劇の舞台に立ちたい”と熱意を持ってここまで頑張ってこられたと思います」と祝辞。

 さらに「歌劇団ではさまざまな改善に取り組んでおります」と続けた。「宝塚には舞台を安全に進めるための慣習、ルールがあります。それは必要であるからこそできた事でしたが、中には古くからの伝統が積み重なって非合理的になっていたり、過剰な負担や気遣いが生じていたものもあります。これからは時代に合わせて見直して、アップデートしようとし、また開始しております」と訴えた。「これからぜひ1人で抱えすぎることなく、相談、質問してほしい。1人で抱えすぎることのないようにお願いします」と繰り返した。 

 また、中西達也校長も「これまでのコロナ禍、昨年の歌劇団の出来事など不安な思いもあったかと思いますが芸事に厳しく、人には優しく接して、舞台で大いに活躍してくれることを望みます」などと言葉を贈った。
 この日入学した112期生はこれから2年のレッスンを積み2026年春に宝塚歌劇団に入団、初舞台を踏む。

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