中村アン NHK「大奥」で時代劇初挑戦!「嬉しい」 男女逆転世界描く話題作 山村紅葉ら追加キャスト

[ 2023年11月1日 12:00 ]

“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」で時代劇に初挑戦する中村アン
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 話題沸騰中の“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」(火曜後10・00)「幕末編」の追加キャストが1日、発表され、モデル・中村アン(36)が時代劇に初挑戦することが分かった。中村は「たくさん学ばせていただきました」と感謝。中村のほか、西郷隆盛役にお笑いトリオ「ネプチューン」原田泰造(53)、土御門役に女優・山村紅葉(63)と、多彩なキャスト5名が名を連ねた。

 放送毎にSNS上で話題を集めた“男女逆転”の「大奥」。「Season1」(全10話)は、今年3月に完結し、3月度ギャラクシー賞月間賞も受賞した。「Season2」は「医療編」「幕末編」と銘打ち、10月3日に放送スタート。初回から「#大奥リアタイ」がX(旧ツイッター)トレンド3位にランクインするなど、大きな反響を呼んでいる。

 この日、新たに「幕末編」追加キャスト5人が発表された。

 水戸徳川家・斉昭の息子で一橋家の当主、のちに15代将軍となる一橋慶喜を、大東駿介が演じる。大東は「最後の将軍、一橋慶喜を演じさせて頂き光栄です」と喜びを語り「今後の大奥の天候は、激動の時代、この物語に漂う浮雲のような掴みどころのない存在が、次第に不穏な暗雲に変わり、途轍もない嵐を呼ぶでしょう。現場で役が想像を超える成長をしているので、天に漂う慶喜の雲行きに注意してください」と呼びかけた。

 また、和宮(岸井ゆきの)の母。和宮降嫁に伴い、男装し、側仕えとして大奥入りする庭田/勧行院を、平岩紙が演じる。「最初にお話を頂いた時、あの大奥に!とワクワクしました。重厚で煌びやかな世界観の印象で、実際現場に入ると、素晴らしい美術、扮装、凛とした空気に自然と背筋が伸びました」とオファー時の心境を振り返り「共演の皆様もとても魅力的で、貴重な時間を過ごすことができました。私が演じました観行院が口に出す言葉や行動を理解し、自分の腑に落とすには、すんなりとはいかず、毎シーン撮影ギリギリまで考えていましたが、彼女の、そうなってしまったであろう時代背景や家柄、その中で生きていた葛藤が少しでも出せていたら、と祈るような思いです(笑)」と役への思いを込めた。

 また、同じく和宮降嫁に伴い、男装して大奥入りする和宮の乳母・土御門を、山村紅葉が演じる。山村は「1月から放送された『大奥』をとても楽しみに観ていた私はホワイトデーの最終回で“大奥ロス”に。“そうだ、原作を読もう!”と、よしながふみ先生の『大奥』全19巻を取り寄せじっくり読みながら、18巻のお菓子(花びら餅)のくだりでの土御門の言動に“こんな深刻な時に!”と大笑いしていた時に、『土御門役で』との、とても嬉しいオファーをいただきました」と、奇遇なタイミングでの配役に感激した様子。「土御門のコミカルな部分は生かしながらも和宮様のことを愛し、想う真摯な姿勢は大切に演じたいと思いました」と語った。

 さらに、平岩演じる庭田の身の回りの世話をする能登/志摩を、中村アンが演じる。能登は、子に恵まれず離縁されたところ、大奥に上がる。家茂(志田彩良)上洛の際にはそのお供を務める…という役どころ。中村は「私自身初めての時代劇で、言葉遣いはもちろんのこと、話し方や佇まいなど新しいことの連続に戸惑いながら、たくさん学ばせていただきました」とし「能登は、出戻りにある自身の身分をしっかりと理解し、お役目に努め生きると決めた芯のある女性です。私は能登がすごく好きで、この役を演じられてとても嬉しかったです!」と喜びいっぱいに語った。

 そして幕末の鍵を握る西郷隆盛に、原田泰造が抜てき。薩摩藩士で、新政府軍の指揮官。徳川家を潰そうと画策する。原田は「一視聴者として、楽しく観させていただいていたドラマ『大奥』。そのシーズン2に出演できるなんて!それも、ずっと念願だった西郷隆盛役」と感激しきり。「こんな夢みたいなことが起こるとは思わなかったです。嬉しくて嬉しくて堪りません」とし、「気合いです。気合いを込めて演じますので、みなさま楽しみにしていてください!」と呼びかけた。

 原作は「西洋骨董洋菓子店」「きのう何食べた?」などで知られる漫画家・よしなが氏が、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に04年8月号から21年2月号まで連載した同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。ジェンダー、権力、病など現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描き、全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は家光編から幕末・大政奉還まで初めて映像化。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、TBS「JIN―仁―」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」などのヒット作を生み続ける森下佳子氏。主題歌は人気アーティストのAimerの「白色蜉蝣(しろいろかげろう)」。

 「Season2」も引き続き、脚本は森下氏が執筆。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが奇妙な病「赤面疱瘡」撲滅へ立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を描く。

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