藤井王将 史上初8冠、4棋戦独占へ“苦手棋戦”好発進 JT杯熊本対局に勝利 菅井八段を118手で下す

[ 2023年9月9日 19:19 ]

JT杯2回戦で菅井竜也八段(左)と対局する藤井聡太王将
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 藤井聡太王将(21)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=は9日、熊本県益城町でJT杯初戦となる2回戦に臨み、菅井竜也八段(31)に118手で勝利した。戦型は先手菅井の四間飛車になり、藤井が終盤、2枚飛車を切り飛ばす華麗な寄せから競り勝った。「中盤からはこちらの王が薄いまま戦いになってあまり自信がなかった。最後、攻め合いで勝てる形になったかと思った」と熱戦を振り返った。

 史上初の全8冠独占へ、残るタイトル戦は王座戦のみ。8月31日の第71期王座戦5番勝負第1局で永瀬拓矢王座(31)に敗れた藤井は、今月12日に第2局を控える。今年度消化したタイトル戦はすでに名人、叡王、棋聖、王位を獲得し、王座戦に続き10月からは竜王戦が待つ。まだ藤井が落としたタイトル戦は今年度なく、8冠以外に4つある棋戦も年度末まで7カ月近くあるとはいえ、全て勝ち残っている。

 史上初の8冠、4棋戦の独占へ向け、最も苦手とみられるのがJT杯だった。JT杯は10分の持ち時間に1分単位で5回の考慮時間があり、切れたら1手30秒未満。この持ち時間は8冠、そして4棋戦中、最短。史上最年少7冠といえどもこれまで秒読みに追われるようにして指す場面もあり、優勝は昨年度の1回のみ。この日大盤解説を務めた豊川孝弘七段(56)も「時間が少ないと読みの精度が落ちますから」とその難しさを物語る。

 加えて、菅井は20日に開幕する本社主催・第73期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグへの初参戦を決めたように好調を維持する。7人が総当たりで6局ずつ指し、藤井への挑戦権を争う難関リーグ。今年度は叡王戦で藤井に挑戦したばかりでなく、棋王戦ではベスト8に勝ち残り、名人挑戦権を争うA級順位戦でも2勝0敗で3勝0敗の暫定首位・豊島将之九段(33)を追っている。A級唯一の振り飛車党としても孤軍奮闘するだけに、「急所の局面で間違えた。残念です」と意気消沈した。

 勝ち上がった藤井は次局、10月21日の準決勝で永瀬との対戦が決まった。「本局、戦いが始まってからも難しい局面が続く将棋だった。準決勝でも集中力を高めて戦いたい」。準決勝は王座戦の第4局(10月11日)と第5局(10月30日)の中間。全8冠独占の行方と共に、注目されそうだ。

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