研ナオコ「デビュー50+3周年公演」 コロナ禍20年あきらめても4年越しで今年やる! 10・19開催

[ 2023年8月10日 05:00 ]

インタビューに答える研ナオコ(撮影・藤山 由理)
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 歌手の研ナオコ(70)が、10月19日に東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAでデビュー53周年記念コンサートを開催する。50周年の2020年に開催を考えていたが、コロナ禍で断念。晴れて4年越しの開催が決まり、本紙のインタビューに答えた。

 「何周年とかって、あんまり好きじゃない。どうでもいいじゃんと思ってるんです」。周年コンサートについて聞く取材の冒頭で、いきなり面食らった。「歌やお仕事をあとどのくらい続けられるのかなって。私はそれだけ。まだまだやりたいことがあるし」。先月7日に古希を迎えたが、未来しか見ていない。

 1971年に東宝レコードの第1号歌手としてデビュー。サッパリ売れなかった。歌よりも先に「ミノルタカメラ」のCMやドラマ「時間ですよ」などで、その個性的な顔が注目を集めた。

 「売れないからレコード会社を移籍させてくれって言ったの。阿久悠さんとかいっぱい良い曲を作ってくれた。でも、私の声質に合わなくて売れなかった。アイドルが歌ったら売れる曲ばっかり。しくじりましたね」

 このキャニオンレコードへの移籍が大成功。75年に宇崎竜童(77)、阿木燿子(78)夫妻から提供を受けた「愚図」が大ヒット。「人生を変えてくれたのは愚図。きっかけをつくってくれた」。その後も中島みゆき(71)提供の「あばよ」「かもめはかもめ」、桑田佳祐(67)の「夏をあきらめて」など、多くの歌手から授けられた曲でヒットを飛ばした。

 こうした人気曲を網羅したベスト盤「ALL TIME BEST」が23日に発売。10月19日のコンサートも同作の収録曲を中心に披露する。宇崎と小椋佳(79)がゲスト参加するほか、ビッグなシークレットゲストが花を添える予定だ。

 歌は二枚目、タレントは三枚目。「私の歌は笑って歌える歌なんてないから。そういう歌ばっかり」。男女の別れやフラれた女を歌った曲が多い。一方、個性的な顔を武器に、タレントとしても半世紀にわたって活躍。「バラエティーは人を笑わせるもの。振り切ってやらないと。中途半端じゃ面白くないでしょ」。コント番組「志村けんのバカ殿様」では、自らバカ面のメークを施して視聴者を笑わせてきた。

 「私の幹は歌。ほかの仕事は枝で、バイトみたいなもんだから」と笑う。歌だけは声が出る限り続けたい。「ベッドで横になりながら歌ってるかもしれない。やりかねないと思うでしょ?スッピンでYouTubeの生配信だよ」とニヤリ。つくづく人を楽しませることが好きな人だ。


 ◇研 ナオコ(けん・なおこ)1953年(昭28)7月7日生まれ、静岡県出身の70歳。70年に歌手を目指して上京。71年に「大都会のやさぐれ女」でデビュー。76年にNHK紅白歌合戦に初出場し「LA―LA―LA」を歌唱。01年の日本テレビ「24時間テレビ」で女性初のチャリティーマラソンランナーを務め、85キロを完走。20年にYouTubeでスッピンからのメーク動画を公開し、600万回再生と大バズりした。

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