ひたち海浜公園が「着ぐるみ禁止」を発表　「プリキュア」扮した男性が女児と接触し物議　東映も注意喚起

ひろがるスカイ！プリキュア公式X（@TVanime_precure）から

　男性が人気アニメのキャラクターに扮し女児と接触した問題を受け、撮影場所とされていた国営ひたち海浜公園が、コスプレ等の「撮影に関するルール」を新たに発表した。人気アニメ「ひろがるスカイ！プリキュア」と、配信元の東映アニメーションもそれぞれ公式SNSを通じ、キャラクターに扮して子供に接触しようとする行為への注意を呼びかけた。

　問題となったのは、遊園地などでプリキュアのキャラクターに扮した男性の投稿。男性は公園や遊園地でキャラクターの着ぐるみを着用し、子供たちとグリーティングを日常的に行っており、この様子をSNSに投稿。その投稿に「着ぐるみ垢」を名乗るアカウントが、「羨ましい。女児に寄ってこられるってたまらないですよね」とコメントすると、男性は「昨日はかなりよかったですよ。女児が抱きついてきたり抱っこしたりしました。グリーティングは着ぐるみの醍醐味ですよね」と返信していた。

　この投稿が拡散されると、この着ぐるみと写真を撮ったという女児の母たちから「えっこれ東映とかプリキュアの公式じゃなくてタダのファンのおっさんが勝手にやってんの？」「子どもと勝手に握手とかしててくそキモいんやけど。なんらかの法律に抵触しないの？」と、戸惑う声が上がった。

　これを受け、「ひろがるスカイ！プリキュア」は「ファンの皆様へのお願い」と題するお知らせを更新。「昨今、一般の方による非公式グリーティング活動（営業活動、一般の方へのお声がけや接触行為）などが見受けられます。作品公式と誤認させるようなプリキュア等を模した扮装による公共の場所での上記活動はお慎み頂けますようお願い致します」と、これらの行為について指摘した。

　さらに、東映アニメーションも同様の文書を投稿。「今後とも弊社作品への応援を何卒よろしくお願い申し上げます」と呼びかけた。

　さらに、この男性が何度も足を運んでいたとみられる国営ひたち海浜公園も、公式サイトを更新。「イベント・コスプレ・撮影会における撮影等のルールを追加しました」と新たにルールを設けたとして、「コスプレ衣装を着用した撮影は、個人やグループで楽しむ行為であるため、他の一般のお客様へのお声かけや接触はご遠慮ください」「お客様の安全な公園利用のため、防犯上、顔が確認できない被り物及び特殊メイク（目・鼻・口などの顔の一部を覆うメイク）、覆面、フルフェイスを着用しない」「その他、公序良俗に反する行為、他のお客様に不安を与える行為は禁止します」と、新たな禁止事項を明確に記載した。